書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

新旧三役引継会 〜班長を交えて〜

三役の引継会です。中身は、班長を交えての懇親会です。第七分団は慣習により、新入団員にして分団長、というケースが当然のように発生します。私もそうでしたし、多くの先輩たちがそうでした。そのため、入団したては自分の分団のメンバーすら誰が誰やらわからないのです。

そこで、旧三役が、新三役と、まずは班長との間を取り持って、今後の分団活動が円滑に行われるようにと懇親会を催すのです。

分団長以下三役は本部から受けた指示を現場に合わせて伝達し、班長はそれを団員を指揮して実行する。これが基本的な形ですから、班長との間に信頼関係があれば、三役の技能はさほど問われないのです。むしろ、災害現場での団員の安全確保など、全く別種の技能が必要とされます。これは団員を経験していたとしても新たな経験となりますので、その意味では他の分団三役と差はないことにもなります。

大きな差は、やはり団員の掌握について。これを、班長を通してなるべく早期に達成するのが最重要課題。今日の懇親会は、その意味でとても大切なのです。

というわけで、晩に詰所に集合し、懇親会場へ。終わる時間は新三役次第です。2年間の任期中、三役が唯一主役になれる、貴重な日なのです。これ以降は、団員が帰るというまで帰れない。私は帰りましたが、その分、三役の残り二人、副分団長と部長に負担がかかっていたわけで。仕事のためとはいえ、ごめんよ。

こう書くと大変そうに思えますが、団員が懇親会を催すのは、新入団員の歓迎会と、新年会、この2回だけです。消防団というといつもお酒を飲んでいるイメージが付きまといますが、今の時代、そんなことはないんですよ。地域差はあると思いますが。若い子はお酒飲みませんしね。

年に2回。たった年に2回です。この2回で、訓練や災害出動、それ以外にも色々と用を頼んだ労に報いようというのですから、その時ぐらい団員が気がすむまで付き合おう、というのが7分団の付き合い方です。上の立場のものが下の立場のものを連れ回すという構造と真逆というのが、今のところうまくいっている要因かもしれませんね。

もちろん、社会情勢や世論にも気を配りながら、少しずつ方法を変えていくことになると思いますが、そうであっても、一番大事なのは団員が楽しめるか、これでまた一年頑張る気になれるか、という点です。この点については、現役団員しか意見する資格はないと思っています。

最近は新聞ネタにもなる消防団員の懇親会ですが、真面目に活動している消防団について、否定的な意見をしたい気持ちがおありでしたから、その消防団に入団するつもりでご意見を出していただきたいと、もし第七分団の周辺にそういう異変があったら、大きな声で言う気持ちを持つことで、後任の三役を応援していこうと思います。

まずは自分の残りの任期を全うすることが第一ですけどね。