今日は法事とお役僧がありました。お役僧ですので、急遽入ってきます。お役僧が浜北区内で移動に時間がかかるとうこともあり、一人で法事とお役僧両方は無理。ご隠居様の出番となりました。
話し合いの結果、私がお役僧へ行くことに。不謹慎ではありますが、法事とお役僧を比較すれば、お役僧の方が気が楽なのです、私の場合。
お役僧も、今回は念誦(維那、進行係)ですので、一人でお唱えする時間も長く、とても緊張します。それであっても法事と比べれば、お役僧の方が気が楽なのです。
法事にはほぼ欠かさず、お説教(法話)をします。いくつかの持ちネタの中から、その場の雰囲気や時節に応じてチョイスしてお話しするのですが、これがとっても緊張します。
しかもその緊張感、実は出かける前の時間帯が一番盛り上がるのです。お施主さんのお宅へ行ってしまえば先ほどまでの緊張は何処へやら、傍目には何の緊張もしていないかのように振る舞うことができるのですが、これは一体どうしたことなのでしょうね。普通はいざお話しするときに緊張するものでしょうに。
兎にも角にもそんな事情がありまして、お役僧担当になった時点で肩の荷がすっと降りたような感覚すら持っていました。
ところがどっこい。午前中に訃報が飛び込んできました。昨年末に入院したと聞いていましたが、最近元気な様子を見かけていたのでびっくり。
とりあえずまだ枕経へ伺える状況ではないということなので、師匠は法事へ、私はお役僧へと出かけていきました。
お役僧から戻る頃には師匠が枕経へ行ってきてくれてあり、葬儀の日程も固まっていました。早めに支度をしなくちゃなー、と考えていたところに、さらに訃報が。こちらも、具合はあまり良さそうではなかったですが、お若いし、お葬式だなんて予想だにしなかった方。驚きと動揺で、私の心がどこかへ消えてしまいそうでした。
とにかく今は、しっかりと葬儀をお勤めするのが一番の大事と強く意識して、日が変わる頃までかけて、葬儀の支度を整えました。我ながら字が下手くそで、白木のお位牌なんて見たくもないような有様なのですが、でもとにかく支度は完了。
1日空いて、火・水曜日のお勤めです。しっかりとご供養したいと思います。