書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

庫裏と位牌堂を往復する1日

今日は1日、庫裏と位牌堂を往復していました。お檀家さんがご先祖様にお供物としてあげるためにお寺に届けてくださったお餅やお米に、半紙を短冊状に切って作った名札に名前を墨書して貼り付け、位牌堂のお位牌の前にお供えします。

墨書するのはまだ師匠がやってくれるので私は運ぶのが主な仕事。昔はこの運ぶ作業で腰が痛くなって辛い思いをしました。

現在はお餅の代わりに「餅代」としてお金を包んでお供えする方が多くなり、運ぶのはとても楽になりました。

お餅からお米に変わり、そして今はお金。時代はどんどん移ろいで行きます。私が小学生の頃は、大半がお餅で、春休みになるまで毎朝お餅を食べ続けたというのに、今ではお正月が明ける頃にはなんになしになってしまっています。お餅大好きなので、とても寂しいですが、これも世の流れ。お寺はうまく対応していかなくてはなりません。腰には優しい時流ですしね。

もう一つ難しいのが、該当するお位牌を探し出す作業。入出のお檀家さんについては初どきの際にお位牌を出し入れするのでだいぶ覚えましたが、遠くに離れれば離れるほど、どこにお位牌があるか分からなくなります。10分ぐらいお位牌を眺めながら位牌堂の中を何周もして探し続けることもよくあることです。

過去帳が電子化されていますので、スマホからアクセスしてお戒名を対照して探すんです。昔それが出来ませんでしたので、さらに困難を極めました。大半頭に入っていた師匠には、恐れ入ります。

1日歩き回り、夜には再び事務仕事。まだ年が越せません。明日、大晦日の夜は夜警当番ですから、集中できる時間が確保できるのは、今夜だけなのです。だいぶ目処はついたものの、まだひと頑張りが必要な状態。今夜も1時就寝で頑張ります。