書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

灰作務日和

今朝は風がほとんどなく、灰作務日和でした。お寺の玄関先に新聞紙3枚で灰作務エリアを作り、お寺中の香炉の掃除に取り掛かります。

新聞紙、1枚は香炉を置いて、灰を入れるエリア。1枚は灰をふるいにかけるエリア、もう1枚は、ふるいにかけて残った線香の燃えかすなどをあけるエリア。この3枚の上で見事な灰作務さばきを見せるわけです。

最終的に香炉に入れた灰は、通常ですと灰ならしと言って、平らなヘラのようなものを使って表面を綺麗に真っ平らにするのですが、正太寺で使っている灰は目が大きく、灰ならしには向いていません。どうするかというと、香炉を左右に振って平にした後、下に軽くトントンして灰の中の空気を抜いたら出来上がりです。とっても早い。

灰作務の所要時間に占める大半がこの灰ならしなので、それが簡単に済ませられるこの灰が、私は大好きです。線香の燃え残りも少ないのが特徴。良い具合です。

というわけで、大小20個ほどの灰作務を、1時間ほどで終了。お疲れ様でした。

午後からは本堂の荘厳。お正月用に幕を張ったりして少しきらびやかにします。お盆の時と全く同じものなのですが、不思議とお正月らしく見えてしまうんです。なんででしょうね。

お盆と違うのは、歴代住職をたたえた掛け軸を西側にズラズラーとかけること。道元禅師から始まり、御開山、開基様、歴代住職と並べてくると、先先代でぴったり。先代、つまり私の師匠が入るスペースがないのです。

なんなら掛け軸を作るお金もないですけどね。先先代とさらにその先代の掛け軸は師匠が作ったので、次代の住職に任せようかと思ってしまいます。

夜は事務仕事。夜警に顔を出す時間がありません。団員が頑張ってくれているというのに、分団長が顔も出せないなんて申し訳ない。そして今夜も1時。お肌が荒れてしまいます。