今日が本番です。何が本番って、一番はやはり本葬儀の秉炬師でしょうか。今回は7人の導師をお迎えしての葬儀なのですが、その中でも主役となる秉炬師を、大本寺さんの大本寺さんにお勤めいただきます。
どこのお寺かというと、大本山永平寺。禅師がお越しくださるのです。宗門内で言えば不老閣猊下とか、大禅師猊下とか表現される、わかりやすく言えばトップです。正確には2トップのうちのお一人です。もう一人は大本山総持寺の禅師。
(ちなみに「禅師」という言葉がそもそも尊称ですので、禅師様というと尊称が続いてしまっておかしいことになるのですが、何でしょうね、それだけだと呼び捨てのように感じられてしまうのは)
現在の永平寺の禅師さまは、豊川市の妙厳寺の住職を勤めていらっしゃいました。豊川稲荷と言ったほうが通じますね。
この妙厳寺さま、実は今回のお寺の末寺にあたります。浜松市と豊川市とはそんなに離れていませんので、本寺末寺の関係で集まる機会も度々あったことでしょう。そんな関係もあっての今回のお越しだと思います。
というわけで、禅師さまとお知り合いの方もちらほらいらっしゃるわけですが、私としてはなるべく接点のないように過ごすのみでした。偉い人には近寄らんのです。まあそのなんだ、実にフレンドリーな方であるようのですが。
お忙しい禅師さま、14時前にお越しになって、17時過ぎにはお発ちになりました。お年のことも考えると、ハードワークは心配です。
実は写真撮影の準備で本堂内がごちゃごちゃになっている時に、禅師さまにわずか1mほどの距離まで近づいてしまうことがありました。總持寺で修行中の時でさえ、そんな近距離まで禅師さまに近づくことはありませんでした。昨年、住職辞令を頂いた時だって、指先だけなら30cmほどの距離まで近づきましたけども、体はもっと離れていましたからねぇ。
良い思い出となりました。こんな経験、この先ももうないでしょうね。大変な二日間でしたが、随喜できてよかったです。そして私よりも法要を支える知殿寮の皆さんのほうが何倍も大変だったはず。皆さんお疲れ様でした。