書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

1000枚近く撮りました

DSCF1469.jpgいよいよ晋山結制と本葬儀、そのメインとなる法要が務められる日がやってきました。

私は早朝より新住職に付き従って写真を撮りまくりです。形式上ではありますが、遠方から新住職がやってくるという形をとります。まずお檀家さんの家に入り、ご先祖供養をし、朝食の振る舞いをいただき、支度を整えて、お寺へ向かいます。このお宅に選ばれるのは、時の総代さんであったり、お寺によっては代々決まっている場合もあります。親元さんと呼ばれ、それはそれは大変な良縁です。

今回は、親元さん宅が少し離れた場所であったため、お寺の近くにさらにもう一軒のお宅に寄らせていただいて、そこまでは車で移動、そこからは徒歩で行列を組んで移動、となりました。なかなか珍しいパターンです。

この移動に付き従いますから、当然受付の場には全然入られません。それどころか、お寺で何が起こっているかも把握できません。これは新住職も同じで、一旦お寺をでたら、次に戻れるのはある程度法要が進んだ後となります。これは結構大変なことなのです。よほど準備をしっかりしておかないと、何かしら問い合わせが発生します。周りのお寺さんの支えも大切です。絶対失敗させないと周りのお寺さんに思ってもらえるかどうか、それこそ新住職の徳が試されると言っていいでしょう。

今回ですか?

それが当然かのように、何ら問題なく、法要は進んでいきました。素晴らしい。

近い将来私も行うはずの晋山結制。自分の時もこうありたいものです。

お昼までかけてめでたい儀式が進んでいきます。首座さんも元気よく法戦をかわしました。首座さんは新住職のお弟子さんです。つまり直接のお檀家さんたちが見守る中での法戦式(問答)でした。きっと、お檀家さんたちも、頼もしく感じたのではないでしょうか。

曹洞宗のこうした大法要はセレモニー化している部分もありますが、しかしこのおめでたい一連の儀式については、お檀家さんにとっても、意義のある儀式であると思います。

お昼に休憩をはさみ、午後からは弔事となります。これがまた、気持ちの切り替えが難しいんですけれど。多くのご住職が「晋山本葬はやめてくれ」と一度は呟くのも、無理のないこと。晋山結制は一世一代のめでたい儀式。その直後にもっともしめやかに行うべきお葬式の雰囲気を作るのは、大変難しいのです。

写真係としては、心構えにさほど違いはありません。写真を撮りまくるのみです。下手なテッポも数撃ちゃ当たる。

以外にハズレがないんですけどね。結局今日だけで1,000枚ほど撮影しました。そんなに失敗写真はないはずです。あとは重複写真がどの程度出てくるか。しかし、記録だと思うと、どの写真も捨てがたくなるのが常です。果たして今回は、この1,000枚のうち、何枚をお渡しすることになるのでしょうか。

選りすぐりの写真と、記録のための写真と、選別してお渡しするのがベストだと思いますが、1,000枚見直すだけでも大変なんですよねー。

その後、お祝いの食事です。葬儀の後の精進落としの意味合いもあるのですが、今回はお祝いの雰囲気で行きましょうと、昨日挨拶がありましたので。

時間はすでに17時半過ぎ。私は事情により、18時には会場を後にしようと考えていましたので、早々に新住職にご挨拶をして、帰路につきました。本当は最後までお付き合いする予定だったのですが、直前になって色々発生しまして。

お寺に戻り、結局お祭りの警備にも最後の最後、またしても消防車でパトロールをするときに合流し、程なく解散しました。今年は動いている屋台を見ていません。なんとも寂しい。

しかし、尊敬する和尚さんの一世一代の大法要に随喜させていただいたことは、大変嬉しいことでした。屋台は毎年出ますから。今のところは。

今日だけで13,000歩以上歩きました。昨日は12,000歩。以前、ディズニーランドに8時に入って21時までいたときも、ここまでは歩きませんでした。近隣のお寺の中では大変広いお寺ではありましたが、まさかここまでの歩数になるとは、驚きです。良い運動にもなりました。

その分、膝の裏がやたら痛いです。当分お休みはないしなぁと、先々の予定を眺めて気絶しそうになっております。