書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

探検隊、出発!

正太寺の東側には、正太寺鼻があります。浜名湖に突き出した突端ですね。GoogleMapなんかで調べてみてください。

正太寺自身も大きくみれば突端に位置します。正太寺から東に進み、正太寺鼻を経由して、北側へ出ることができます。宇津山の周囲をぐるっと一周まわれて、その半分は浜名湖岸を歩くことになります。

私が子どもの頃は容易に一周できました。大学生の頃になると海岸の侵食が進み、潮の状態によっては困難な状況になることもありました。

そして今日。子どもたち三人とともに探検隊を結成し、正太寺鼻の冒険に出発しました。果たして一周してこれるのか、分からずに出かけたのです。

正太寺から正太寺鼻までの道のりは順調です。この辺りは昔と変わらぬ光景が広がっていて、足元が拳大の石と、もっと大きな石、岩で構成されている以外は前へ進むことに不便はありません。

長男はこけましたけど。頭打たなくて良かった。ほんと良かった。

正太寺鼻を越えてからがやはり大変でした。幅が1mを切る海岸に、上から木が低く覆いかぶさってきて大人はしゃがみ歩きをしたくぐるような場所もあります。波しぶきを足に感じながら進んだ場所もありました。でも、完全に水に入らずに済んだのはラッキーだったのかもしれません。もう少し潮が満ちていれば、途中で引き返さざるをえなくなっていた可能性は高いです。(ちゃんと潮の干満時間は調べていきましたよ。さすがに。)

そして、約1時間の行程で、なんとかぐるっと一周回って戻ってくることができました。子どもたちは長女を先頭に自然と隊列を整えて進むようになりましたし、楽しい時間でした。

懐かしい光景もありました。正太寺からすると宇津山を挟んで裏側になるのですが、大学生の頃にふと思いついて登った斜面があるんです。崖ではないですが、木の枝や幹を掴みながらよじ登っていくようなところでして、久しぶりに眺めて、よくもまあこんなところを登ろうと思ったなと、いろんな感慨が沸いてきました。

子どもたちにもその時のことを話しましたが、忠告もしておかなくてはならないことを忘れていました。

夏はやめとけ。どんな虫が出るかわからないし、蜂の巣もある可能性があるし。行くなら冬。草は枯れてて足元が分かりやすいし、虫も少ない。必ず長袖で、上着も着ているだろうから、枝などで怪我をするリスクも減ります。

さすがにまだ一人で挑戦はしないでしょうけれど、そんなことを考えるようになる前に、この忠告だけはしておこうと思います。登っている最中に蜂にでも出会ったら、落下は間違い無しです。人通りは皆無。家族が捜しに出るまでの間、生き残れるかも怪しいですからね。

今日は楽しく過ごせましたが、油断すれば危険も伴うことを、しっかりと伝えようと思います。