書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

移動するか、休憩するか

本日、葬儀。一所懸命、ご供養させていただきました。

湖西市には火葬場が二箇所あります。入出と、新居町新居町と数年前に合併して以来、人口の割に二つも火葬場がある自治体となりました。

ただ、新居町の方が設備がはるかに新しく、入出の設備を更新する費用も捻出が難しいためか、将来的には入出の火葬場は廃止される方向のようです。

個人的には入出の火葬場の方が田舎の火葬場という雰囲気で居心地がよく、好きなのですが、致し方ありません。

新居町の火葬場は、斎場が併設されていて、葬儀を行うには便利な施設となっています。そのため人気も高く、合併後は斎場の稼働率が極端に上がったために予約が取りづらくなりました。もともと利用していた新居町の人たちからすると、湖西市と合併して不利益を被っていると感じる大きなポイントではなかろうかと思います。

正太寺のお檀家さんにおいても、徐々に利用機会が増えてきています。そこで困っているのが、私だったりします。通常、葬儀の後は火葬場で炉に入りまでお付き合いをして、お寺に戻り、少し休憩をして初七日 (三日七日)法要にまた戻る、というタイムスケジュールになるのですが、新居斎場の場合はそれがうまくいきません。

新居斎場までは移動時間が入出火葬場までの5倍ほどかかるので、お寺に戻ってもすぐにまた斎場に戻らなくてはなりません。

車を運転する分、疲れてしまうので、斎場の控室で待たせていただくように最近はしているのですが、控室のうちの一つは、襖一枚隔てて親族控室であったりするので、寝っ転がるわけにもいかず、緊張感をある程度保ったまま過ごさなくてはなりません。

ですからやっぱりお寺に戻ろうか、と思うものの、結局はその場にとどまることを選択してしまいます。

日記の下書きを書いたりするといい具合に集中できたりするので、文章を書く時間として考えればそれはそれでアリかなとは思います。そのうちにこれが当たり前になるんでしょうか。

今までの環境が、良すぎたんだなと思うことにしております。