書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

心がけて日常を送る

東日本大震災に折には、国中が自粛ムードに包まれました。それ以降の議論で大勢となったのは、無意味な自粛は止め、被災地のためにもしっかりと社会を回す、というものでした。

少なくとも私が目にした意見は、それが大勢でした。

私は天邪鬼をよしとする性分ですので、あの時には自粛なんかなんの役にも立たないと言い放って、4月下旬には予定どうり家族旅行を実施。それ以外にも、自粛なんてした覚えがありません。

それが今回は最初からそういうムードですね。天邪鬼としてはむず痒い心持ちですが、あの時の考えには地震を持っています。自粛、不要です。やるべきことがある人は着実にそれを行い、休暇で旅行に行かれる方は、ぜひ出かけましょう。旅行だって、被災地支援です。どこかで使ったお金が回り回って寄付につながることもあるでしょう、みんなが旅行を取りやめたら、観光業に携わる人は被災地へお金を送る余裕すらなくなります。そういうことです。

ただ、被災地への想いはちゃんと持ち続けましょう。それが大事です。

私には残念ながら旅行に予定はありません。西表から帰って以降、計画を立てる暇もありません。早く目の前にニンジンをぶら下げたいです。

旅行には行けませんので、日々の勤めに心して取り組みます。自分のなすべきことをするのです。今日生きるのに精一杯の被災地の皆さんに負けないよう、今日を、精一杯生きるのです。