年度始めは宴会だらけです。今日もその一つ、新入段員歓迎会、アンド前班長送別会。
どの業界でもそうだと思うのですが、頭を悩ます問題は、若手の宴会への出席率。今回こそ奇跡の出席率を達成していますが、本当に奇跡のようなもので、新年会は50%ほどでした。若くなるにつれて出席率が落ちるのです。
色々事情はあるでしょうが、日程は早めに決めているので、春の歓迎会と、冬の新年会、どちらかには顔を出して欲しいと願っています。
二次会以降は自由参加です。お酒が強いキャラだと自由参加という言葉がむなしく響くこともありますが、そもそもそういう性格ならばなんだかんだ喜んで二次会に行きますよね。
一次会でも、大昔と違って無理に飲ませることもありませんし、宴会芸の強要もありません。食べて喋って、そういう中で消防団活動についても伝承が行われていくんです。この過程がなくなると、組織がどんどん衰退していきます。
私も以前はお酒の力を借りなきゃ腹を割って話せないような間柄ならぶっ壊れてしまえと思っていましたが、30も後半になった頃から、お酒のあるなしはともかくとして、宴会という、メンバーが一堂に会する場というのは大切だと考えるようになりました。
僧侶ですからお酒を勧めるわけではありませんが、飲みすぎると自分を見失いやすい分、自分の弱い部分を他人にさらすことになります。お酒の力を借りなくてもそれができる人ならばそれでいいのですが、そうでない場合は、手っ取り早く自分の本性を明らかにする手段として、有効なんですよ。
お互いに素に近い自分を出し合った後、話し込むとこれがまた良いわけですよ。ある程度酔いが覚めなきゃ意見交換にも何もなりませんけどね。
繰り返しますが、飲酒を勧めるわけではありません。飲みすぎは体に毒ですし、自分を制御することが困難になりますから、修行の身にはもってのほかです。ただ、誰かと打ち解け合う手段として、有効に機能する場合もあるよ、というだけです。
よく考えて、活用すると良いと思います。長い目で見れば、それはお酒に飲まれているように見えて、お酒を制していることになるでしょう。