消防団の月例訓練でした。湖西市では毎月一回、方面隊ごとに訓練を行っています。今回は図書館の駐車場をお借りして、出動から消化までの時間を計って、分団ごとのタイムトライアルをしました。
最近は中継放水訓練、それもどの分団がどこに配置されるか現場に行くまで明かされないという、その場での判断力を養う訓練が多かったのですが、今日はそれとは真反対。
訓練内容も先週の定例会で発表されていましたし、ご丁寧に写真付きでホースを這わす場所も指示されていました。消化対象の場所もはっきりしていて、通常はホースを一本ずつ様子を見ながら伸ばさざるをえないところを、今日は何本目のホースが大体どの辺りに来るのかが分かっていたので、ほぼ決め打ちで同時にホースを伸ばすことが可能でした。
事前に状況を把握して、とことん最適化された行動を要求される、そんな訓練でした。
タイムトライアルとはいえ、一位になってもご褒美はありません。それでも、団員たちはなんだかんだ熱中して、自分の役割を最適な行動で果たすべく、他の分団のトライアルの様子を見ながら研究していました。
出席予定団員が揃うのが少し遅れることが分かっていたので、我が第七分団は一番最後に回してもらい、おかげで我々以外の四個分団が先にトライアルをする様子をたっぷり見ることができました。
おかげで、タイムは一位。普段やんちゃな第七分団ですが、やる時はやる、というのが合言葉。その言葉通りの結果を出してくれて、分団長として嬉しい限りです。
ご褒美はありませんけれど。
消防団の中にも幾つか階級があり、分団員の中では、分団長、副分団長、部長といういわゆる三役と、班長と団員に分かれています。第七分団には班長が4人いて(事情があって事実上は5人)、彼らはこの3月末で退団となります。4月からは新しい班長が登場するのですが、つまり今日が、方面隊訓練における班長の最後の仕事だったのです。
第七分団においては、班長の任期は2年です。指示を出すのにも慣れて、今、一番いい時期だと思うんですよね。今日のタイムトライアルの結果には、その辺りも大きく影響していると思います。
4月から、あたらしい班長に代わるわけですが、最初のうちはやはり指示を出すというのはやりにくいと思います。指示を受けていた立場から、ガラッと変わるわけですし、三役のうち、分団長と部長の熟練度はほぼ無に等しいので、班長が実質的に仕切らなくてはなりません。そのプレッシャーも大きいと思います。
どのタイミングで指示を出す側に馴染んでくれるか、個人差もあると思いますが、私も分団長としてこの一年同じ過程を歩んできましたので、いいタイミングでアシストが出来ればと思います。
もっとも、私よりは団員と馴染んでいる分、すぐに適応できそうですけどね。心配は一切しておりません。