書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

初めての出初式

昨年4月に分団長を拝命して以来、初めてづくしの経験をさせていただいております。中でも久しぶりの緊張感に包まれたのが、今日の出初式

最近は分団長本来の役目ともいうべき、中間管理職としての姿ばかりでしたが、出初式では少しだけ出番があったのです。分列行進という、分団ごとに隊を作って行進を披露します。進め、敬礼、とまれ、それぞれ合図が必要で、その号令をかけるのが分団長の仕事なのです。

ラッパ隊の演奏の中での号令ですので、声はかき消されます。リハーサルでは、後ろを歩く分団員から「分団長、聞こえないよー」と冷やかされもしました。本番ではそんなことは言われないようにと緊張して迎えたのです。

朝起きたら、声が全然出ませんでしたけどね。

時間が経つとともに多少は出るようになりましたが、ガラガラのかすれ声。とても号令どころではありません。他に指示を出す際にも、大きな声で話しているはずなのに全然届かないし、切ない時間を過ごしました。

ただ、声が出ないからといってそのままにも出来ません。実は、夫と子どもが見にきてくれているのです。声が出ないのを知っているとはいえ、情けない姿は見せたくありません。更新直前には極力喉を温存して、その瞬間に備えました。

ま、結果としては、さっぱり声が出なかったわけですが、敬礼を受ける市長のすぐ後ろから撮ってくれたビデオには、かろうじて「頭 右(かしら〜 みぎ)」と号令する声が入っていました。あの距離で録音できたなら、団員にはなんとか届いたんじゃないかなぁ。

というわけで、初の出初式は、なんともしんどい記憶を残して過ぎ去って行きました。出来栄えに不満はあるものの、今はただただ安堵しています。

分列行進の直前には、11月から訓練を重ねてきた大型ポンプ操法の展示もありました。第七分団から指揮者として参加した要員も、最後の訓練から一月近く経っているというのに、見事でした。お疲れ様。

最後にビデオを一本。消防航空隊の救助訓練披露の終盤わずか11秒だけを捉えたものです。湖西消防署から隊員が出ているということで、3年越しの念願叶って、地元での展示披露、と聞いています。一切無駄のない救助の様子を目の当たりにして、頼もしさを感じました。