四十九日の際に、仏壇用の位牌作成を依頼されたことをすっかり忘れ、百ヶ日の法要へ出かけました。
お話ししている間に思い出し、あわわわわとなりました。
失態です。
常にiPhoneを携行し、忘れないようにメモを取るのが癖になっているのに、それでもまだ忘れてしまうことがあります。ケースを考えるに、一番多いのは、お檀家さんのお宅で話した内容に関してです。
理由は簡単です。目の前でiPhoneを取り出してメモをするという行いが、どうしてもしっくりきませんで。
玄関を出てからとか、車に乗り込んでから、とにかくメモを取る気配を悟られないだけの距離を置いてから、メモをしていました。
でも、メモを取る必要性が生じてからも話は続きます。そこですぐに席を立って帰るわけにはいきません。そして話が終わり、席を立つ頃には、忘れているんです。
歳のせいなのか、普段メモをiPhoneに頼っているからなのか、短い時間であっても記憶をしておくことが出来なくなってきています。
いろいろ方法論はあるんですよね。短い時間であっても集中して頭の中で反復して覚える、とか。でも話をしながら行える手段というのには、まだ出会っていません。
お檀家さんのことを考えれば、忘れないことが一番大切です。和尚の振る舞いとして違和感があったとしても、即座にiPhoneを取り出してメモを取る。そうするしかありません。
黒カバーのメモ帳でも持ち歩けば、違和感はほぼなくなると思いますが、メモ帳を持って出ることを、まず忘れます。
結局、自分の中で一番忘れないものは、iPhoneなのです。電話ですね。これがないと不安になります。財布を忘れてもへっちゃらなのに。
といわけで、これからは堂々とiPhoneを取り出すことにいたします。覚えていられるなどと、自分の能力を過信しないことが一番です。