書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

山門大施餓鬼会随喜並びに当山準備

今日は利木にある2ヶ寺で山門大施餓鬼会が厳修されました。浜松市内では随喜寺院もたくさんで盛大に修行されることが多いようですが、正太寺を含む組寺5ヶ寺においては、その5ヶ寺の僧侶だけで修行します。

とはいえ、5ヶ寺のうち1ヶ寺は兼務寺院。つまり僧侶がいません。さらに、今までは隣寺無量寺様と正太寺で2人ずつ随喜していましたが、無量寺東堂様の体が万全ではなく、随喜できなくなって以降は席が一つ空いた状態でお勤めしていました。

しかし今回は、利木の閑田寺様の徒弟さんが随喜に加わり、久し振りに以前の人数に回復しました。ただいまご本山で修行中でして、予定では遅くとも来年には下りてくるので、今後は当分この人数を維持できそうです。

師匠もおかげさまで元気いっぱいですからね、当分心配ありません。

無量寺の東堂様も、足の状態がもう少し回復すれば、随喜できそうにも思えます。師匠よりも若いので、もう一度お元気になっていただきたいです。今は室中(本堂内北側、東西にそれぞれある部屋のこと)にて見守るのが精一杯とか。

暑い中ではありましたが、それでもやはり月初めの頃の暑さとは雲泥の差がありまして、気持ちよくお勤めすることが出来ました。お昼にはお寺へ戻り、15時からのお世話人さんの集合に備えて休憩です。

15時から、いよいよ明日となった、正太寺の山門大施餓鬼会の準備です。お世話人さんに集まっていただいて、本堂外正面に水向け棚、本堂内に施餓鬼棚を設置します。組寺の中でも特別大きい棚なので、全員で大騒ぎです。

17時ちょっと過ぎになんとか解散となりました。お疲れ様でした。今年は総代さんも交代し、世話人さんも全員交代したところです。3人の総代さんの中でも、世話人さんを経験されているのは1人だけ。世話人さんの中にも経験者がお一人、もしかしたらもうお一人もそうかもしれまないと思いつつ確認していませんが、時期が近すぎるから違うかなぁ。つまり経験者がほとんどいない状態で作業ですので、もっと時間がかかるかもと想像していましたが、みなさん手際が良くって作業分担も素晴らしく、予想したよりも早い仕上がりだったんです。

この分だと、来年はほんとうにあっという間に終わるんじゃないかと期待しています。

世話人さんが帰られた後、師匠と二人、最後の仕上げです。細々した飾りを整えたり、明日世話人さんに各所へ敷いてもらうござをお寺の中のそこかしこから集めてきたり(なぜか1ヶ所にまとまっていない)、門前の正太寺の駐車場を封鎖したり(海へ来た方に使われちゃうと檀家さんが泊まるスペースが無くなってしまうので、この日ばかりは封鎖です)。

私は導師の準備もあるのでなんだかんだ、夕食後も20時過ぎまで落ち着かずにウロウロしていました。

そう。先日の新盆施餓鬼会も初導師でしたが、山門大施餓鬼会ももちろん初導師。緊張します。今度は衣を燃やさないようにしませんとね。香炉の配置を変えたので、よほどアクロバティックに動かない限り、燃えないはずですけどね。用心はしますよ。