書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

予定コース、最終日

今日の午前中で、おときの当初予定コースをほぼ終えました。明日は予備日。明後日13日はいつの間にか13日にずれ込んでしまった毎年同じお宅でのおときが残されているのみです。

午前中も予定通りにスムーズにおときから戻ることが出来たので、床屋へ。少し伸びかけた髪の毛もさっぱり。初めての山門大施餓鬼会の導師を控え、剃髪することも考えましたが、風邪が怖くて出来ませんでした。

午後からは本堂の荘厳と、その他諸々の準備です。四天王の旗を作るのが毎度時間がかかります。半紙をさらに半分にカットしたものを、縦に5枚連ねて旗を作り、一番上にはコヨリを貼り付けます。そこに四天王を墨書するのですが、正太寺の持てる機材を持ってすれば印刷出来てしまいます。布製の旗に墨書したものを毎年使い回すお寺が多いことを考えれば、印刷してもさほど変わらないように思います。糊を使わない分だけエコロジー

私は、手書きと印刷にさほど価値の違いは見いだしていません。手で書くことで味も出ますし、心がこもっているような気もします。しかし印刷で行う事だって手間はかかりますし、それはそれで心がこもります。大きな印刷物がきれいに仕上がるようにするための微調整は、それこそ職人芸です。

とはいえ塔婆はやはり墨書が良いかな。毎週何十本も塔婆を書く必要のあるお寺であるならば、塔婆プリンターの使用に異を唱えるものではありません。それで削減できる時間を法話の添削などに向けられるのであれば、その方がお檀家さんにとってもより良いことだと思います。

正太寺の場合は、お年忌でも塔婆は一霊一本ですから、手書きで良いです。(地方によって、親族がそれぞれに塔婆を申込み、一人の仏様のご供養のために、何本もお塔婆が登場することもしばしば。大本山總持寺においてもそのようになっています。)

その論旨で行けば、1年に一度だけの四天王旗の作成は手作業でOKということになるわけですが、お盆の忙しい時期、削れる時間は削りたいものです。

来年はちょっと考えます。

晩からはお通夜。つまり翌日は葬儀。明日は綱渡りのスケジュールで過ごすことになります。今から緊張が走っています。