書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

退董入寺式が近づいてきました

今週末、日曜日、退董式・入寺式です。いよいよ近づいてきました。今の時点で済ませておくべき準備は完了しているはずですが、気持ちが落ち着きません。

入寺式について、やはり晋山式と混同された話を聞くようになってきました。

晋山式は、曹洞宗の場合はたいてい結制上堂と同時に行われる行持で、意味合いとしては入寺式と同様です。混同されるのも無理は無い。そもそも、入寺式と表現する方がイレギュラー。

それでもなぜ入寺式と言い続けているかというと、将来的に晋山式を行う予定があるからです。必ずしも結制上堂と同時に行う必要は無いのですが、その方が華やかになるんです。稚児行列でお寺まで歩いてくるんですよ。そして晋山式を行う。今回の入寺式はそこまで派手には出来ませんので、これを晋山式と言うことにしてしまうと、稚児行列が出来なくなってしまいます。

もちろん、晋山式で無くても稚児行列を組み込むことは不可能では無いのですが、後に記録を紐解いた時に、なんとなく違和感を感じるのは間違い有りません。

というわけで、今回行うのは、退董式をするのに後任住職を迎える式が無いことに違和感を覚える事態への対応策としての入寺式です。よろしくお願い致します。