書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

人権学習現地研修会

人権学習現地研修会として、福島県宮城県まで出かけます。原発事故の影響と、大震災の影響、それぞれを何度でも見つめるために。

今日はまず福島県へ。新幹線を乗り継いで、福島駅へ。ここで今日の講師を務めていただく曹洞宗福島県宗務所 教化主事の関口師と、二日間お世話になるバスの運転手さん、ガイドさんと合流しました。

バスに乗車して、研修スタート。10分ほどの距離にあるレストランに場所を移して、原発事故の影響を受けた現在の状況をお話しいただきました。

その後、一緒にお昼ご飯を食べ、だいぶ和んだところで今度は除染の現場を見に行きました。

報道で聞き慣れた、飯舘村へ向かいます。ずっと「いいだてむら」だと思っていたのですが、「いいたてむら」なんですね。失礼をしていました。

途中、飯舘村立草野・飯樋・臼石小学校の仮校舎を車窓から見る事が出来ました。隣町になる川俣町にプレハブの校舎がありました。三つの小学校が一つの校舎に入っている、ということだと思います。

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すぐ近くには川俣町立飯坂小学校がありまして、交流授業の様子も学校ホームページに掲載されていました。

プレハブ校舎には、私も1年だけ思い出があります。中学1年生は、プレハブ校舎で過ごしました。生徒数に教室数が追いつかず、1年生の内でも3クラスだけ、プレハブ校舎だったのです。あれが何年続いたのかは分かりませんが、夏は暑く、冬は寒かったことを覚えています。

プレハブ校舎で学ぶ子どもたちの学習環境が、どの程度考慮されたものになっているか、心配です。でも、打てる手も少ないというのも察しが付きます。今の日本、しわ寄せは、いつも子どもたちの所へ行くんですよね…

バスはそのまま飯舘村役場へ。役場機能は出張所へ移転していますが、建物はありますし、人もいます。バスを降りて、敷地内を少し歩きました。

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役場にあった線量計の表示。0.46μシーベルト。湖西だと以前測定した時でも0.06ぐらいでしたから、やはり高いです。

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とおもいきや、この表示のすぐそばの木の近くで計ったら、0.673。こんな感じで、計る場所によって数値は大きく変化します。

別の場所では1.0を超えるところもありました。放射線が溜まりやすいところとそうで無いところとでは、大きな違いが出てきます。ガイガーカウンター、手放せません。

バスに乗り込み、車窓を見ながらの研修を続けます。道中、1.2μシーベルトを計測しました。車内での数値ですから、車外ではもっと高いのでしょう。目には見えずとも、確実に存在しているんですね。

15時過ぎまで関口師に研修をしていただき、その後は仙台へと向かいました。仙台は明日に向けての中継地点です。明日は気仙沼市へ向かうのです。

しっかり休息を取って明日に備えたいところですが、せっかくの研修会ご一行、懇親も深めなくてはなりません。夜の深まりと共に、懇親が深まっていくのを実感する仙台となりました。