正太寺の隣寺さんで、住職の退董式と、新住職の入寺式が行われました。雨が少しぱらつく中でした。
退董式とは、いわゆる引退式です。住職を退き、東堂となります。ご隠居さんですね。昨年春に体調を崩されまして、少しずつ回復はされているようなのですが、後任候補もいるので代を譲ることを決断されたようです。
代が変わってしまえば、導師を勤めることも無くなります。退董式では最後の導師を、まだまだ弱ったままの体ではありましたが、立派にお勤めになりました。
サプライズでお孫さん達からの花束贈呈もあり、涙されたようです。こちらもつられて潤みました。
引き続き、新住職の入寺式。本来ですと晋山式となるのですが、曹洞宗の場合は晋山式と結制上堂を同時に行う場合がほとんどで、儀式の流れもそうした方が自然となるよう作られています。また、来賓も招かねばなりませんし、準備も大変。
しかし今回は住職の交代をお檀家さんにお披露目するのが目的でしたので、あえて入寺式という表現に変えてお勤めしました。法要の中身は晋山式と変わらないんですけれどね。
こちらは目出度い式ですので、緊張する新住職をニヤニヤ眺めながら自分の仕事を果たすというのが責務でした。いやまあ、私の役どころは臨機応変に動かなくてはならず、けっこう大変だったんですけど。
15時から始まり、法要そのものは16時には終了。時間的には短いものです。その後、場所を移動して食事をいただき、17時半頃解散となりました。私も朝からけっこう緊張していまして、何度もトイレに行ったりしましたが、新住職はもっとだったんでしょうね。お疲れ様でした。
天候のせいもあってか、大勢のお檀家さんに参列していただけたというわけでは無かったですが、お手紙は出ていたでしょうし、これで名実共に住職の交代となりました。(書類の上では4月1日付けで交代になってます)
私も来年には同じ事になる予定があるんですよ。今から少し緊張します。