書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

秋祭り1日目

8時から準備をして、11時から出発前の景気づけの宴会。13時20分。いよいよ屋台(一般的には山車と呼ばれますね)の出発です。小雨の降る中でしたが、子どもたちも徐々に集まってきて、屋台を引いてくれます。


まずは順番に太鼓を叩いていきます。青年、五人組、そして中老。中老も会長から順々に。三役以外は年齢順のようです。


しばらく屋台が進んだところで、私の順番も回ってきました。練習では叩いてきましたが、移動する屋台の太鼓を叩くのは、初めてとなります。凄く緊張しました。


しかし、叩いてみると、気持ちいいんですね。みんなかけ声をかけてもり立ててくれます。一番たくさん叩かれる、「よいっと」のかけ声で始まる太鼓は、同じ節を2回繰り返します。一回目が終わった後の「よいっと」は、かけ声に合わせて後ろから何人かがなだれ込んできます。


これが気持ちいい。私の時はみんな手加減して優しくやってくれましたが、人によってはかなり厳しく(といっても愛情表現ですけれど)当たっていって、楽しそうです。私もそのうちにこうした輪には入れるようになるんだろうかと、羨望のまなざしをしていたと思います。


順番が一巡すると、太鼓のバチの取り合いが始まります。ルールが決まっていて、必ず叩いている人の右側からバチを取らなければなりません。安全面の配慮ですよね。


罰ゲームがかかっていることもありますし、純粋に叩きたい気持ちもありまして、次第にバチの取り合いが激しくなっていきます。今日の所は、私はいまいちその中には入れず、うまくバチをとることが出来ませんでした。譲ってもらったりしながら数回叩くのが精一杯。


心配していた手へのダメージは、思ったほどではありませんでした。連続で叩ける気はしませんでしたけれど。練習の時よりも太鼓の革がピンピンに張ってあるので、たぶん痛いハズなんですけれどね。


夕方、お宮に入って奉納太鼓を支部長が叩いたところで、私は途中抜けです。お通夜なのです。お祭りを抜けてお通夜なんて、お通夜を出している側からは本来失礼に当たるのでしょうけれど、入出の出の方で、喪主も昔はお祭りに参加されていたそうで、かえってお祭り中に葬儀を行うことを恐縮されてしまいました。ありがたいと同時に、こちらも恐縮してしまいます。


お通夜終わって、再びお祭りに戻りました。今年の目標は、なるべく長時間お祭りに参加して、全体の流れを見ておくこと。五人組の順番が回ってくる頃には、ちゃんと全体を把握して、指示待ちをせずとも動けるようになっておきたいのです。


夜9時。屋台は支部に戻ってきて、一日屋台を引いてくれた子どもたちを対象に、抽選会です。雨が降ったり止んだりの中のお祭りでしたから、この時間に残っていてくれる子どもの数はかなり少数でした。抽選会も雨の中になってしまいましたが、当たった子は嬉しそうでした。心からありがとうと言いたいです。


その後、再び順番に全員が太鼓を叩き、屋台から太鼓を下ろして、解散となりました。中老は会所でカップ麺が振る舞われ、私も1ついただいて体を温めて帰りました。完全に冷えてましたから。


お風呂が暖かかったです。生き返ります。明日は、予報雨量は0mmや1mmと書いてあるのですが、天気概況では本降りの雨となる、書かれていて、どちらが本当なのか分かりません。願わくは、なるべく雨が降りませんように。私は夕方まではお葬式で動けません。。。