書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

管区人権啓発研修会

名古屋市内のホテルに缶詰で、今年も宗務所職員を対象にした人権啓発研修会が開かれました。一泊二日、昼から昼なので、まだ最中です。


例年、フィールドワークがカリキュラムに含まれるのですが、今年は無しでちょっと残念なのですが、それを補う内容の濃さで、今のところ大満足です。


NHKおはよう日本のチーフプロデューサーなどを務める板垣淑子さんを講師に招いて、無縁社会をテーマに研修を進めていきました。講演の後にパネルディスカッションがあり、板垣さんもパネリストに入っていただいて、1時間半も講演していただいた後なのにさらにずいぶんたくさん意見を求められていまして申し訳なく思うほどだったのですが、それらにしっかりと答えてくださって、パネルディスカッションも実りあるものとなりました。


ただ、質疑応答の時間が確保できなくなってしまったのは残念でした。私はこういうときに何か発言はしませんけれど、誰かが何かを聞くのは楽しみなのです。自分の持たない視点での質問が多いので、質問内容からもう勉強になります。


夜は懇親会があるのですが、その直前までこうした研修が続きました。懇親会は懇親会で、濃いです。東海管区の宗務所のほぼ全職員が揃っています。懇親会のテーブルも役職毎に分けられて、私は教化主事と庶務主事のテーブルでした。


賑やかくて隣の人としか会話が成立しにくい状態でしたので、私は両サイドの庶務主事さんとお話をしていたのですが、よその宗務所の仕事内容を聞くのがとても楽しくて。同じ事業をしていても、役割分担や会計処理は宗務所毎に様々だというのがよく分かりました。


また、宗務所の収入は寺院数が最も大きく影響します。第四宗務所は寺院数が少ないために、比例して収入も少ない。予算規模が小さくなります。もう少し余裕があればいろいろ正常な運営に出来るのにと感じているのですが、寺院数が少ないおかげで楽が出来ている部分も多々あることがよく分かりました。


どんな状況にあっても、やはり何かしらの苦労があるんですよね。愚痴をこぼさず、できうる限りの努力をして、残りの任期を勤め上げようと改めて思うのでした。


さて。あと残り半日。明日も早朝から分散会、全体会と続きます。準備に人手もかかっていますし、予算もかかっています。今後の宗務所、そして正太寺の運営にも役に立つ研修です。主菅のとして準備を整えてくださった愛知県第三宗務所さんの苦労に報いるためにも、残りの時間もしっかりと研修をして参ります。