書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

檀信徒本山研修会 1日目

今年も本山研修会がやってきました。24年度は、大本山總持寺様に伺います。


おそらく第四宗務所では初となる、一泊二日での開催。職員間でも、教区長会でも議論を交わしまして、1度これでやってみよう、ということになりました。


例年ですと二泊三日。1泊目はご本山に拝宿し、研修会を開催。ご本山を出てからは慰労会ムードとなり、どこかの温泉宿で宴会を、という流れでした。


ただ、總持寺様は、こちらからかなり近い。温泉宿を求めると、わざわざ總持寺様からさらに遠方へとバスを進めることになります。


さらに近年は、60歳を超えても現役世代となり、二泊三日の日程では参加が難しい方が多くなってきました。私も、一泊ならねぇ、という声をよく耳にしていました。


そんな要望がちらほら聞こえてくることも有り、今回の一泊二日の行程です。宴会無しというのがどんな感想をもたらすか、ややビクビクしながら当日を迎えました。


朝5時半前後に各地を出発し、新東名遠州森町PAにてバス四台が集合。随行の御寺院様、添乗員・乗務員のみなさんと出発式を行い、各車一路總持寺様を目指します。


途中、東京まで足を伸ばして昼食、「そなえりあ」にて防災研修を行って、15時過ぎに總持寺様到着となりました。


予定より少し遅れていたので、大急ぎで開講式を行って、記念撮影、諸堂拝観、法話、と進みます。薬石をいただいて、夜坐。入浴タイムを経て開枕(就寝)となりました。21時です。


宗務所職員はこの流れからややはみだして動いていまして、私は教化主事さんと受付へ行ったり、書記さんは写真を撮りまくったり、明日の打ち合わせをしたり。そんなこんなでお檀家さん立ちのスケジュールとはかけ離れて動いているので、姿を見かけないことになってしまうわけです。


今回は、まだ本山にとどまっている同安居とほんの少しですが会話をする機会が持てました。宗務所の職員は立っていれば声をかけられてやることが発生していくので、なかなか個人的に誰かと会話をするなんて難しいのですが、彼がたまたま受付の部署にいたので、機会が作りやすかったのです。


薬石の作法の説明をしてくれたり、朝課にも随喜してくれたり、気を遣ってくれたのか、今回が本山研修担当が初めてという接客和尚さんの指導のためにそうした予定になっていたのか。まあ後者でしょうが、見かける機会が多くて嬉しかったです。


ちなみに、修行僧の立場ではなく、准役寮という、指導者の立場です。修行僧と比べたら、格段に自由が効く身です。もちろん、ご本山ですから、どれほどの自由かは推して知るべし、ですが。


夜中に自室を訪ねていろいろ話してみたいとも思いましたが、私も130名の参加者を引率する側の立場、自重しました。いや、結局そんな時間は無かったのですけどね。


そんなこんなで1日目はあっという間に過ぎていきました。参加されたお檀家さんにとっても、その時々は長い時間だったかも知れませんが、過ぎれば早い、充実した時間であったと思います。もの凄く、密度の濃い1日目でした。