書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

サッカー少年団に坐禅指導

サッカー少年団という表現で合っているのか未確認なのですが、そういう子たちに坐禅指導をしました。指導といっても、やり方を教えて、短い時間の体験をしてもらっただけです。


昨日から、甥っ子が入っているサッカー少年団の合宿が、正太寺で行われていました。合宿とは名ばかりの、お楽しみキャンプですがねぇ。


とはいえ、いろいろと合宿らしきものも織り交ぜられていまして、その1つが早朝坐禅。住職が指導しても良いのですが、私がここ何年か、保育園児の坐禅体験を担当しているということから、私がやることに。


夜中まで寝付かずにいたようで、それなのに起床時間よりもだいぶ早くから起き出して遊び回っている小学五年生。その姿を見て、保育園児の指導しか経験したことの無い私としては、いつも通りのやり方で良いのかどうかとても心配になりました。


正直、お盆中にこの話をいただいてから、けっこう緊張してたんですよ。それがさらに盛り上がって参りまして。


とはいえ、他に方法も分からないので、今まで保育園児相手に培ってきた経験を元に、加えるとしたら、より詳細な話を突っ込める、と言うことから来る余分なおしゃべりぐらい。


説明時間を除いて、純粋に座る時間の目標は40分、と漠然と考えていました。どんな展開を見せるかとドキドキしながら子どもたちの前に立って口を開きまして。


意外と小学五年生、話を聞いてくれます。先ほどまで遊び回っていた姿とは別物で、やや緊張しながらも、私の話を聞いてくれました。私語もほとんどなく、素晴らしい子たちです。


普段接しているご両親からしたら、驚くような姿では無いでしょうかね。これこそ「お寺」という特殊環境の成せる技、ですね。私の力じゃあ、ございません。


順調に説明も進み、いよいよ坐禅体験の始まり。ここから先は、本当に保育園児と同じ対応でした。背筋を伸ばすように時折指導を入れたりしながら、20分とちょっと。


そろそろ限界の子が数名出てきたので、無理が出ないうちに、と言うことで、坐禅終了。


その後しばらくお話しをして、最後に、「また座ってみたい子はいる?」と聞いたら、誰も手を上げてくれませんでした。切ない・・・


保育園児はみんな手を上げてくれたぞ!


でもですね。初めての坐禅なのに、とっても綺麗な姿で座っている子も何人かいたのですよ。感動しました。微動だにせず、座り続けているものですから、本音を言えば、40分間続けられるか、見守りたかったです。


私も良い経験をしました。子どもたちにとっても、良い経験であって欲しいなぁ、と切に願っています。