書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

小学校のリサイクル活動と、来たるべき転機

天候が不安視されていましたが、無事にリサイクル活動が決行されました。非常に蒸し暑い中でしたが、日差しはあまりなかったので、しんどくはなかったです。タオルは欠かせませんでしたが。


時間にしておよそ1時間。これは拍子抜けでした。


妻が事前に得ていた情報から推測する昨年までの様子は、入出の中は回収量が多くて大変、というものでした。


ところが、私は軽トラ一杯分運んだだけでお終いです。他の方も同様に、軽トラなりバンタイプの乗用車なりに詰め込んで、小学校の校庭で業者のコンテナに積み込んでお終いと思われました。


PTAの役員さん方は、ずっと校庭にいて、車から品物を下ろす手伝いをされていたので、さぞかし大変だったことだろうと思いますけれども。


車に乗っている皆さんの顔を眺めていても、「もう終わり?」という表情に見えるような、見えないような。


たぶん、協力していただける品物の量が減っているんです。大幅に。なぜかというと、この写真。

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たしかまだ市の実験的な取り組みのはずですが、古紙類の回収所が入出の中に常設されるようになりました。数カ所あるリサイクルゴミ回収所のうち、1カ所だけに設けられていますが、それでもこれがあるとないとでは、リサイクル活動で提供していただける量はかなり違うのだと思います。


実際、お寺ではかなりの段ボールが出ますけれど、こまめにこちらに運んでますもの。保管場所に悩まなくて済むようになりました。


小学校、中学校、幼稚園。年に何回かリサイクル活動がありますが、年々収益は減っています。いつだったかはっきり覚えていませんが、新聞紙などは一銭にもならなかったこともあります。


それでも止めない理由は、リサイクル活動をやったことによって、市から助成金だか補助金が出るんですよね。どこでもそうだと思いますが。収集物に値が付かなくても、確実にお金は入る構造。そりゃ、止めませんよ。


市がお金を出す理由は、おそらく、回収事業の代行をしてもらっている、と推測されます。誰に聞き取り調査したわけでもありませんが、私の狭い了見で判断するとそういう推測に。


これだけの量を、業者に委託して回収すれば、PTAにお金を出した方が安く上がるのってことなんでしょうか。もちろん、子どもたちが手伝うことによる、教育効果もあると思いますけどね。活動を通して学ぶことも多いです。


でも、私が子どもの頃は2〜3時間はかかっていた作業が、1時間で終わってしまうほどに収集量も減り(児童数は3分の1、PTAの数も相応に減っている=時間単位の作業量は激減しているにもかかわらず)、市は市で常設の回収場所を設置して様子をうかがうような状況です。


リサイクル活動というのも、近い将来には無くなってしまうのかも知れません。短い時間で終わるようになったとは言え、なかなかに大変な仕事でありますが、無くなるとなると寂しい気もします。


子どもたちが、リサイクルという資源保護のサイクルの輪の中に実際に入る事が出来る貴重な機会でもあります。


考えさせられる日でありました。