書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

休日出勤

今週もまた休日出勤。そろそろ宗務所費のお知らせを管内御寺院へ送らなくてはなりません。


宗務所費とは、市税のような物。他に宗費というのがありまして、こちらは曹洞宗宗務庁へ納めるのですが、これがまあ国税ですね。


宗教活動収入に対する課税が免除されている代わりに、曹洞宗という包括宗教法人の運営費をみんなで分担して捻出しているわけです。


所費も同じ理屈。納める相手が宗務所になるだけです。


お寺一ヶ寺一ヶ寺の力は大変弱いです。曹洞宗という大きな看板を掲げ、維持し、団体で行動することによって、つまり力を束ねることによって、曹洞宗の教えを広めるだけの力が何とか得られています。


その根底となる、曹洞宗という組織を維持するお金。それが宗費であり、宗務所費であるわけで。優遇税制のおかげでそれらの費用が捻出できているので、お寺というのは優遇税制のおかげでかろうじて成立している存在と言えます。


曹洞宗で言えば、おそらく9割方のお寺は、そういう状態ですよ。お寺からの給料だけでは生活できずに、兼業されている御住職の、なんと多いことか。


正太寺は和尚が二人もいてなんとか生活できていますから、恵まれている方です。お檀家さんの支えがあってこその今の状況。大変ありがたいです。


というわけで、そうした宗務所費です。無いところから集めるわけですから、算定基準も細かく決められていまして、間違いがあってはなりません。


お昼頃に郵便が届き、その中に宗務庁からの各寺院に通知する宗費請求額の詳細が入っていました。


20日過ぎ、と聞いていたので、所費の算定の参考にするにはちょっと遅いなと思っていたのですが、嬉しい誤算です。そもそも普段なら休日出勤した時は郵便物を確認しないんですけどね。


第四宗務所の所費算定方法は、宗務庁の算定方法にほぼ倣っています。お寺の規模などを数値化したものや、所属僧侶の教師分限によって等々。


各寺院へ割り当てられた宗費の内訳を逆算することによって、宗務所で把握しているお寺の現在の情報(所費算出に関連する情報のみですが)と、宗務庁で管理しているそれらの情報とを突き合わせて間違いが無いか調べることが出来るのです。


一ヶ寺一ヶ寺、地道に確認していきました。一日かけてプログラム組めば自動化できるのですが、目視確認でも2時間程度でしたので、自動化するのがめんどいですね。


確認の結果、数カ所の間違いが発覚しました。正しい情報を調べて、宗務所のデータベースに反映させて、とりあえずこれで大丈夫だろうという状態にまで持って行くことが出来ました。


ただ、私の目がズタボロですけれど。


最近、目の疲れが激しく、また乾燥しているようにも感じていました。そんな中での目を酷使する作業。しんどかったです。目薬差し手もさっぱり改善しなくなってしまいました。やばいかな、これは。


明日また出勤して、もう一度簡易点検をしてならば、いよいよ宗務所費通知書を発送する段階に入ります。


緊張するんですよ、これが。いくらチェックしても何か間違えていそうで。発送して数日が勝負です。その間に問い合わせが無ければ、問題なかったと言うこと。早く楽になりたいです。