書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

東京出張、2日目

で、なんで東京まで来ているかと言いますと。曹洞宗宗務庁が東京にあるのです。東京タワーの近くに東京グランドホテルがあるのですが、その中に入居しています。そのビルの持ち主が曹洞宗なのです。


その宗務庁で、宗務所と宗務庁との会議があります。会議というのは体裁だけで、実体は、宗務庁が事務の取扱について宗務所に指導をする、という内容。


言葉遣いも丁寧で、全般として「お願いします」調なのですが、宗務所側に拒否する権限はなく、その通りにしなければお寺さんからの書類も通過しなくなってしまうため、指導といって差し支えないかと。


でも宗務庁から宗務所への金銭的な関与は、こうした会議の旅費交通費の負担と、毎年の補助金(雀の涙)程度。腑に落ちないのですが、曹洞宗の事務運営を一緒に回していこうという思いで、納得をしています。


そんな会議もお昼で終わりです。最後は通告質問に対する回答の時間となっていまして、ここが一番盛り上がりますね。概ねは事務手続き上、合理的で無い部分の改善を求めるものなのですが、たまには宗務庁への批判も含まれていまして、それにどう対処をしてくれるかが見どころ。


回答に対してさらに質問を投げることも出来ますが、やはりはっきりとした回答になることは今までなかったので、その時間帯の私のモチベーションは下がり気味です。


質問の意図を正確に捉えていない回答があったりもしてやきもきするのですが、もしかしたらあえてそうした回答をしているのではと思ったりもして。


宗門内での三権分立を標榜する曹洞宗ですが、こんなところまでどこぞの三権分立国家に似なくてもいいのにと。


そんなことを思いながら、閉会を迎えました。


帰り道は、新幹線が事故のために遅延していましたが、私が乗った列車は数分遅れ程度で運行されていて、影響はほとんどありませんでした。


最終便の指定席を取ってあり、それを自分の帰る時間の列車に振り替えるつもりだったのですが、遅延のために窓口が混雑していまして、振り替えは諦めました。


ちょうどやってきたこだま号の自由席が空いてまして、座席に座って帰ることが出来ました。数分後に浜松に止まる(数少ない)ひかり号が到着するかも、という時刻表だったのですが、この遅延の混乱で当分来ない可能性も在り、ひかり号の方が30分ははやく浜松に着けるのですが、こだま号でのんびりする方を選びました。


ひかり号の自由席は満員の可能性もありますしね。


ま、でも、昨年のこの日は3月11日でしたから。それを思えばこんなの混乱のうちには入りませんね。でも無事に帰れてラッキーです。ありがたかったです。


行く前から、何事もなく帰ってこれることを願っていました。新幹線の遅延程度で帰り着けたこと、ほんとうに感謝しています。よかった。