書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今日も熱が下がらず

熱があるままお経を読むのにも慣れてきました。一軒目の縁側に上がった途端に、元気が沸いてくるのですが、それを期待して出かけるようになりました。体調が多少悪くても、案ずる必要は無いと、思えるようになったのです。


正太寺では、お檀家さんの仏間に上がるとき、たいてい縁側から入ります。その理由には諸説あるのですが、やはり死との繋がるが強いイメージがあるためか、通常の入り方(玄関から上がる)よりは、縁側からの方が好まれるようです。


今となっては、迎える側もその理由を知らないのですけれど。かえって縁側から上がっていただかないと和尚に失礼になる、という考えの方もいらっしゃるのでは。


では縁側から上がるのは、何軒もになると、高さがあるために膝が痛くなります。仕方の無いことですけれど、正座と、立ったり座ったりの繰り返しと、そしてこの縁側に上がるという行為と、それらが全部折り重なって、私の膝を痛めつけます。


今年は特別にお経を短めにさせていただいているので、正座による負担はだいぶ少ないのですけれど、それでも午後になるとジンジンと痛みが来ますね。


和尚の仕事は、地味ですけれど確実に疲労を蓄積していくようになっているのですよ。ですので、立ち上がる度にかけ声が必要な点は、どうか寛大な心でご容赦くださいませ。