書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

新盆施餓鬼会、厳修されました

今年初盆を迎えられる仏さまのご供養を行う新盆施餓鬼会が、今年も無事に厳修されました。


本堂を埋め尽くすほどの大人数の中、施餓鬼供養を行い、初盆の仏さまに回向をします。施餓鬼供養は、ありとあらゆるものたちへ供養を施す法要であり、その功徳は計り知れません。その功徳を初盆の仏さまへ回向するわけです。


施餓鬼供養の肝は、この世に生きるあらゆる生き物、植物、さらには餓鬼道に落ちた餓鬼までもを頭に浮かべて、施しの気持ちで焼香し、水を手向ける事でしょう。


参拝の皆さんの、心のこもったお参りが、何より大事なのです。


というわけで、もの凄く暑い正太寺の本堂の中で、真剣な表情でのお参りが為されておりました事は、たいへん素晴らしい事だったのです。


宗教離れが叫ばれている昨今ですが、こうしてお参りをする心を、いつまでも失わずにいたいものですね。いや、我々からすれば、失わさせないように精一杯努力するべき、となりますね。


宗教離れ。原因はいろいろあるでしょうが、宗教離れを心配する当事者が努力しなくては、だれが状況を改善してくれるのでしょうか。


お檀家さんと直接お話しの出来るお盆のおときというのは、その意味でも大切な時間です。明日からまたおとき再開です。そのあたりも心して、お勤めに取り組もうと思います。