書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

書記さんたちは今週から、通常の勤務シフトに入りました。すなわち、当番日のみ出勤する体制です。今までは、研修期間と言うことでなるべく月・水・金の営業日には出勤することにしていました。いよいよ、本来の形でのスタートです。


ただ、庶務主事の私はなかなか当番日のみと言うわけにいきません。教化主事さんも、時間があれば宗務所に出勤してくるという状況が続いています。私は会計処理が溜まりますし、教化主事さんは、一日出勤しないだけで机に書類が溢れるという恐ろしい状況。怖くて休めませんて。


今日は、宗務所費の通知書を発送するのが主な仕事でした。管内寺院から有る法則に則って算出された金額を、宗務所の運営費として負担して頂く。それが宗務所費です。税金みたいな物ですよ。


お寺からはそれ以外にも、教区に対しておさめる教区費。これは教区の事務のために使われます。


そして最大の金額となるのが、宗費。包括宗教法人曹洞宗の事務所たる曹洞宗宗務庁に納めます。宗教法人は、宗教活動に関わる収入に関しては非課税となっていますが、その分宗務庁に納めているようなイメージですね。曹洞宗の宗費は、他宗派に比べて高額と言われていますが、当事者である私からしても、他宗派の実態が分からないので、事実は不明だったりします。(ちなみに、駐車場経営などの営利目的事業には優遇措置は適用されず、通常通りに課税されます。)


いずれにせよ、お金に関わる問題です。さらに言えば、お寺のお金というのは、お檀家さんのお布施が基になっていることがほとんどです。それを納めて頂くのですから、間違いはなるべく無い方が良いわけです。目を皿のようにしてチェックして、数字に間違いは無いと判断して発送をしましたけれど、とっても不安だったりします。怒りの電話が来なければいいな・・・


管内寺院数160ヶ寺。それらについての通知書を印刷し、さらに兼務住職(住職がいないので他のお寺の住職が掛け持ちしている状態)のお寺の分は、その住職の実際のお寺にまとめます。これがやっかい。間違えて他のお寺の封筒に入れてしまうと大事です。


10時過ぎから取りかかって、封筒の封をするまでに4時間を要しました。時間のかかる作業です。第四宗務所は160ヶ寺しかないですからこの程度で済みますけれどね。多いところは600ヶ寺とか有るらしいです。考えられませんね。


この仕事をしながらも、月曜から取り組んでいる、宗務庁からの通知書類などを電子ファイリングして、それをインターネット経由で職員がどこからでも閲覧できるようにしようという試みの試験も続けていました。


今日の書記さんのandroidケータイなら、簡単に事が運びました。月曜の書記さんのandroidケータイだと、PDF化した文書が白黒反転してしまって困っていたのですが、なんでしょうねこれは。こういう時、iPhoneならどの世代の機種でもアプリとOSバージョンさえ共通ならば問題が生じませんので、楽なんですけれど。なぜ書記さんたち、androidばかりを選ぶ・・・


こうした業務改善策を練るのは、とても好きな分野です。宗務所費の通知発送は、とても嫌いな分野の仕事です。嫌いな仕事をしつつ、好きな仕事を進める。今日は良いバランスでした。毎日こうだと充実度が向上するんですけどねぇ。