書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今年も残すところあとわずかとなりました

30、31日は、お檀家さんがお供え用に持ってきてくださるお餅やお米を、名札をつけて位牌堂へ運ぶのが主な仕事です。当然ながらその家その家のお位牌のなるべく近くへとお供えをするのですが、お位牌を探し出す作業がなかなか大変なのです。


最近でこそ、なんとなく場所が分かるお宅が増えてきましたが、以前はさっぱりでした。数年前から更新が止まっている位牌配置表を見ながら必死になって探さなくてはなりません。この二日間はお参りの方が多いので小さなストーブを二つつけっぱなしにしてあるのですが、それでも冷え込む位牌堂。寒い中、なかなかお位牌が見つからないと、ストレスばかりが貯まります。


そこへいくと住職はさすがなもので、ほぼ100%、お位牌の場所を言い当てます。私も早くああならなくては。


年明けの初どきは、お檀家さん宅を回るのではなく、本堂に集まっていただいてお勤めをします。その際に位牌堂から本堂へ、その日ご供養するお宅のお位牌を移動させます。この移動させるときと戻すときが、お位牌の場所を体に刻み込むチャンスなのです。


来年は庶務主事の仕事がきつそうで、お位牌の移動をさせる時間にお寺にいられるか不透明なのですが、なるべく自分で動かして、覚えを早くしたいと思います。お檀家さんのお位牌の場所が分からないなんて、情けないですからね。


さあ。今年もあと一日です。大晦日に感じる居心地の良さ。元日に感じるなんだか居場所がないような感覚。いつもと同じ一日のはずなのですが、新しい年を迎えるというのは、なんだかやはり、いつもと違う一日なのですよね。そんな日を楽しみに、明日も一日がんばって過ごします!