書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

もうすぐこれが当たり前の生活になる

今日は葬儀がありました。開式1時間前には支度を始め、会場に移動。11時開式。12時頃に出棺。12時半頃、火葬場にてご供養法要。一旦お寺に戻り、収骨を待ちます。だいたい1時間半ほどで収骨開始の連絡が入ります。連絡が入り次第、初七日のご供養に向かうための支度を始め、再び会場に移動します。1時間弱ほどの時間をかけて、お経を読み、お説教をします。


最後にいわゆる精進落としの席にご一緒して、今日一日のお勤めが終わりました。


副住職である私は、普段は葬儀にはお役僧として参加し、住職に代わって火葬場でのご供養をお勤めすれば、その後は住職の出番となります。しかし今日は住職多忙のために、葬儀以外は私が主となってお勤めしました。副住職の役割としてはごく自然な流れです。


今までにも何度もあったことではありますが、やはり一日中、気を張り続けていることになりますから、疲労もかなりのものになります。お経を読むというのは想像する以上に肉体労働です。それに加えて人前に立って注目を受けるため、精神的にも消耗します。


もちろんこれ以上に厳しい仕事を毎日されている方だっていることでしょう。しかし、比較すればもっと大変な人がいると言うだけで、今日のこの疲労が減るわけでもありません。私にとっては、大変な消耗です。


そう遠くない将来、私が住職よりも先に涅槃に入らない限りは、いずれ私が住職となり、葬儀があれば毎回、こうした疲労を受けながら過ごすことになります。見送る人は知っている人ばかりとなり、辛さも増していきます。覚悟はしているつもりですが・・・


最近こう考える頻度が増えてきました。私の精神は、いつまで耐えられるのだろうか、と。