書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

なんとか今日を乗り切った、マイ喉

大変申し訳なく思いながら、お年忌のお説教を省略することにより喉の負担を軽減。なんとか今日を乗り切りました。明日のお年忌は一件だけなので、ひどく悪化させることなく乗り切れそうな気がしてきました。


でも今日だけで数個ののど飴を消費しています。糖分の摂取量が心配ですよ。


お経を読んでいる時間はだいたい30分。そしてお説教はだいたい10〜15分というのが、私の場合です。お経を読んで喉が痛んだ直後にお説教をしますので、それを省略するとかなりの負担軽減になります。


全ての出会いを一期一会と捉えれば、せっかくのご縁に仏法を伝える機会を損ねるのは大変申し訳ないことなのですが、我が身かわいさのために、お説教省略という暴挙に出てしまいました。本当にごめんなさい。少し前までは後のことなど考えずに普段通りお勤めしたものでしたが、私も年を取っているということでしょうか。


漢文や江戸後期の日本語(それも文語)で書かれたお経をいくら読んだところで、お年忌の時だけ、しかもただ読むというだけでは仏教はかけらも伝わりません。やはりその後のお説教に力を入れることが、今の状況ではベストな選択と考えています。それを省いてしまったら、ただの司会進行ですよ。


僧侶がお経を読むことをありがたがってもらえますが(それも段々薄れてきましたが)、お檀家さんもそれではいけないのです。お説教、法話、それをありがたがってもらいたい。いわばお経の翻訳をしているのですから。ま、でも、その翻訳が良い出来でなければなりませんけれど。


それでもここで寝込むわけにはいきませんから、明日も体調が上向きにならないままならば、お説教の省略を考えています。本来ならば、体調を崩さないことが第一なのですけれど、崩してしまったのなら次善の策をとらなくては。今年はすでに一度、声が出なくなるところまで体を痛めていますし、そろそろ法衣に身を包めば無限に力が沸いてくるという思い込みを修正しなくてはならない時かもしれません。寂しいなぁ。


今夜もスロートコートで喉を癒しながら日記を書いて、その他雑務をしたら早寝です。風邪は、寝るのが一番。あしたもがんばるぞー!