書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

法話もついにポッドキャストする時代へ

Wikipediaによりますとポッドキャストとは「iPodなどの携帯プレイヤーに音声データファイルを保存して聴く事が可能な放送(配信)番組」のこと。法話をポッドキャストで配信するというのはつまり、録音したものをiPodウォークマンなどの音楽再生プレイヤーで聞ける状態で配信する、ということです。


配信を容易にする仕組みが各社整えられていまして、それに乗っかればほとんど投資をせずに、全世界に向けて配信することが出来ます。ホームページの音声版(最近は映像もあります)ですね。音声だと簡単には検索できないので、それを容易にする手段が、いろんな会社により提供されている、というわけです。


でですね。曹洞宗東海管区教化センターというのがあります。愛知・岐阜・三重・静岡の4県をひとまめとに東海管区というのですが、この地域内での布教教化事業を行うのが、東海管区教化センターです。たのしみ法話というのをやってまして、元々は電話をかけると録音されている法話が週替わりで聞けるというものでした。私も2度ほど、録音をしたことがあります。


それが最近では東海管区教化センターのホームページ上でも読むことが出来るようになっています。こちらは週替わりではなく、(ある時期以降ではありますが)過去のものも含めておそらく当月放送が予定されているものまで、読むことが出来ます。


3分法話とも言われており、電話で聞くとちょうど3分で聞き終われるようになっています。そのおかげで、ホームページ上で読むにも短い文章なので読みやすいです。おすすめ。


その東海管区教化センターにおいて、たのしみ法話を対象とするのか、それとも全く別の法話を対象とするのかはまだ聞いていませんが、ポッドキャストを始めることになったそうです。


以前、それまで宗務庁で行っていた事業を取りやめて、代わりにこれだけの予算が下りてくるから、各管区で独自に教化事業を行いましょう、という話がありました。たしか20年度予算からですね。各宗務所長を通して宗務所からの意見も求められたのですが、そのときに教化センターの側で考えていたのが新聞広告の掲載でした。とにかく、「曹洞宗」という文字が、大勢の人の目に触れるようにしよう、というのが一番の考え。


それはそれで大事なことだし、予算的にもなんとかなりそうだしで、静岡第4宗務所としては、それで良いんじゃないですか、という程度の意見だったわけですが、それとは別にポッドキャストなら費用をほとんどかけずに取り組めるし、いわゆる日本の伝統仏教といわれる各宗派でも、そろそろそういう動きが活発化しそうだから、今やっとけばちょっとは目立てるんじゃないかなと内心思っていました。でも、ポッドキャストをわかりやすく説明するのが面倒で、発言をぐっとこらえたんですけどね。


やるなら宗務所としてやってもおもしろいし、その方が始めるに当たっての理解も得られやすいし、なんと考えもありましたし。


それがここに来て突然、所長さんから管区でこういうことやるって言うんだけど、いったいどういうこと?と聞かれて、始めてポッドキャスト開始の事実を知ったのですよ。びっくりしましたね。なんでも、管区センターのトップがまだ50歳代と若く、ご自分から発案されたそうです。こんなことならいっときゃよかったと思いましたね。


新聞広告を実施していますから、そこに配信している旨を載せれば、気付く人は気付くわけです。そこそこの配信数を稼げるかもと予想しています。iPodに入れてまで法話を聞きたい人は少ないと思いますが、別にiPodに入れなくてもパソコンでそのまま聞けるんですよ。ホームページの文章を読むのは億劫、電話をかけるほどでもない(フリーダイヤルですから通話料気にせずにどうぞ。)、そういうときにポッドキャストなら聞いてもらえるかもしれない。リンクをクリックするだけでパソコンにダウンロードされて、ソフトによってはそのまま再生まで開始してくれます。たのしみ法話なら時間も短いから、気軽に聞いてもらえます。


良いと思いますよ。やらないよりは絶対に良い。文字だけでは伝わらないものが、確実にありますから。声を届けるのは大切です。
正太寺でもやりたいぐらいですが、ホームページの更新すら盛んに行えてませんから、手が出せずにいます。


今日は良いニュースを聞きました。正式に開始されましたらこの日記でも紹介したいです。是非聞いてくださいね。