書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

写真係に変更

来月頭に、宗務所長さんのお寺で、退董式・晋山式が行われます。退董とは住職の座を降りること、晋山とは、そのお寺に住職して入山すること。つまり、住職交代の儀式です。宗務庁からの辞令によってすでに住職は所長さんになっているのですが、この儀式を行うことで、名実共に、住職となるのです。その二回目の全体打ち合わせが本日行われました。


教区が違うので普通は私にまではお声がかからないのですが、たまたま宗務所職員をしているということで、随喜(お手伝い)のご縁を頂きました。配役は殿行 兼 稚児係。殿行とは、法要進行の裏方のこと。法要準備も中心となって行います。若手が多く勤めるので、その他雑多な仕事をこなします。


稚児係とは、稚児行列をスムーズに進行するための係です。お稚児さんは皆さんご存知ですよね?安下所という、(本来ならば住職になるために遠方からやってきたはずの)住職が入山前に一休みする所から、お寺までの間を行列を組んで歩くのですが、その先頭を華やかに飾るのがお稚児さんです。その行列に従いながら、お稚児さんを誘導、お寺に到着してからもお稚児さんを誘導し、頭に洒水をしてもらい、記念撮影へと進行していく係です。


殿行と兼務ですので、稚児行列が終わっていざ晋山式となると、急いで裏へ回って法要に加わるというそこそこ忙しい配役だったのですが、今日の打ち合わせで写真係 兼 稚児係に変更となりました。


写真係。とりあえず、PowerShot G7でがんばろうと思っています。最近はXacti HD2に出番を奪われっぱなしです。動画も撮れて、写真もそこそこ撮れるHD2は、便利です。お出かけにG7もあわせて持って行こうとすると嵩張るため、ついついHD2のみとなってしまいます。自然光が豊富な場面では、HD2の能力でほぼ満足できてしまうんですよね。


しかし、お寺の本堂となると、HD2だとノイズが気になります。日中でも思ったよりも暗いんですよ、本堂って。小さなフラッシュでは役に立たず、HD2だと感度を200ぐらいにしないと明るく撮れません。そうすると、ノイズが乗るのです。


同じISO200相当の感度でも、G7の場合はノイズの処理が遙かに上手とあって、あまり気になりません。やはり最上級コンパクトデジタルカメラ(発売時)だけのことはあります。今時のかなりコンパクトなデジカメと比べると図体も大きいですが、その分レンズも大きいですし撮影素子も大きい。つまり明かりを取り入れやすいわけです。


一世一代の儀式の撮影ですから、G7をさしおいてHD2でというわけにはいかないですね。もう1人写真係がいまして、こちらも宗務所職員で、主事さん。一眼レフカメラを持参すると言うことですので、良い写真はそちらで、スナップ寄りの写真をこちらで、と勝手に考えています。


しかしまあ、私の写真は下手くそですから、G7の能力を多少なりとも引き出すべく、練習が必要です。知識の勉強も必要です。まだ半月ありますから、時間を見つけて詰め込み学習をしようと思います。こういうのは好きですからね、無理矢理にでも時間を作りますよ。