書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

世話人会議

今夜、お世話人さんに集まっていただき、お盆に向けての会合が開かれました。お寺のお盆行持への、お手伝いのお願いです。


お寺でお盆を始め、年に数回大きな行持を行いますが、その行持の規模に比べて、従業員の数は極端に少ないです。住職が一人だけで住んでいるお寺もあるでしょう。奥さんがいて、二人で切り盛りしているところが一番多いケースでしょうか。我が正太寺でも、住職・副住職、それぞれの奥さん、総勢4人です。極端に大きな規模のお寺ですと、他のお寺の僧侶や、住職地のない僧侶を雇っている所もありますが、レアケースです。雇用すれば賃金を支払わなくてはなりません。そこまでの規模のお金を毎月動かせるお寺なんて、ごくわずかです。そこそこ大きなお寺でも、人を雇うほどにはお金は入ってきませんから、住職が必死になって法事をこなし、お盆をこなしていくわけです。結果、布教に向ける力は後回し、ということに。ああ、なんて悲しい。


そんなお寺ですから、大きな行持を行うにはお世話人さんの協力が欠かせません。私もいつものように会合に出席させていただきましたが、お願い事の多いこと多いこと。お弁当を差し上げるのが精一杯で、なんらの報酬もありませんから、お世話人になったからという理由だけでお寺のためにこれだけ労力を惜しまずに助けてくださるというのは、本当にありがたいことです(ご先祖様をおまつりしているお寺だからという理由も大きいことでしょう)。言葉では、それも文章だけではなかなか言い尽くせませんが、お世話人さんがいらっしゃらなかったら、お寺というのは成り立たないと感じています。ただひたすらに感謝です。


そうした心強い協力の下に成り立っているお寺です。その機能をしっかりと発揮できるよう、やはり一番大切な布教に力を入れていきたいと思います。ホームページでの情報提供なら費用もかかりませんし、時間も拘束されません。ポットキャストもやりたいですよ。いま、思いがどんどん膨らんでいます。