書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

大きな行事のさなかにいます

昨日の日記の通り、今日から新居町のお寺で晋山結制です。今日は明日の晋山式、法戦式を迎えるにあたっての事前の行う式をお勤めしました。その後、明日のおさらいをして、祝麺といって、お祝いにうどんをいただきました。


午後1時に集合して、解散してみたら7時半。へとへとです。疲れてはいますが、明日に向けて緊張感は高まっていますので、目は冴えています。寝られるかなぁ。
まさにこの式を行おうというお寺の方丈さんは、しっかりと睡眠がとれるのでしょうか・・・


ちなみに晋山式とは、正式にお寺の住職となる式です。書面上は書類のやりとりだけで住職になれます。もちろんそれは正式な住職なのですが、お檀家さんに対して、また近隣のお寺さんに対して、正式にこのお寺の住職になりましたというのは、この式を終えてからでないと言えないのです。


結制とは、本来は3ヶ月間お寺にこもって修行三昧の日々を送ることです。仏教発祥の地、インドでは、雨期になると外に出て説教して回るというのが難しくなりますので、一カ所に集まり、修行に専念する習慣ができあがりました。それが日本に伝わり、今もご本山や地方僧堂では制中期間として年に二回、計6ヶ月間、修行に専念する特別な期間が設けられています。


それを地方の普通のお寺でやるのは無理があるため、短い期間を制中として、修行を行います。晋山式にあわせて結制をおくため、晋山結制と呼び習わします。


以上、豆知識おしまい。うまくまとまっていないのは疲れのせい、と言い訳をしておきます。
そんな晋山結制です。はっきりいってこれを行うのはお寺にとってはとても大きな負担です。金銭的にも、精神的にも。ただ、おめでたい行事ですし、これをしないと大和尚にはなれないので、どのお寺のご住職も、晋山結制を行うのを目標にがんばるのです。自分のお寺で結制をおく。それは自分の法を世間に示すことでもあり、とても誉れ高いことです。
その分さらに、精神的には追い込まれていきます。


ちゃんと寝られるといいのですが。


私はがんばってしっかり眠って、明日自分のお役目をしっかりと果たせるように整えたいと思います。