書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ロータリークラブのパソコン講習

師匠は浜名湖ロータリークラブに加入しています。当初は会費のことばかり考えてしまい、出費が増えて困るなぁと感じていました。当寺私は高校生か大学生ぐらいだったとおもいますが。
その次に感じたのは、やたらと用事があって出かけることが多いなーということ。それでなくても他に仕事を多数抱えている人ですから、さらにお寺を留守しがちになりました。


そんな時期と母の婦人会活動がピークを迎えた時期が重なっていた頃には、ロータリークラブなんて辞めてお寺に専念すればいいのにと、真剣に考えていたものです。


しかしまあ、弟子のそんな思いに気づいていたのか気づいていないのか(言ったこともありますから気づいてないわけは無いですが)、師匠はロータリークラブを辞めようとしたことはありませんでした。
なぜなら、そこにはお金で買えないものがあったからです。


人脈。
友人。
それがすごく、広がっていくのです。


ロータリークラブは、主に社長クラスのひとが集まるクラブです。そして、同一クラブ内に同業種の人は入れません。その辺りの制限の理由は正確には分かりませんが、ともかく今はそれがうまいぐあいに機能しているように思います。
浜名湖ロータリークラブは他地域のロータリークラブと比較すると人数が少なく小規模です。人口規模が小さいですから当然ではありますが。

  1. 少ないので、一度入るとなかなか辞めにくい。
  2. すぐにいろんな役職が回ってくる。
  3. 周りは社長ばかりなので、失礼は出来ない。
  4. 役職が回ってくれば当然、きっちりとこなさなければという緊張感が発生する。


こうやって並べるとネガティブな圧力ばかりがあるように見えますが、どうしてこうして、なぜだかそれがプラスの力に変わっていくのです。
会長、幹事を始め役職はすべて一年単位でどんどん人が変わっていきます。師匠も加入後数年で幹事、そして会長を経験しました。他の役職もそうでしょうけれど、やはり会長はものすごく忙しいです。それが1年単位で人が変わるのですから、普通に考えればたまったものではありません。


でもみんな、がんばってやってのけてしまうのです。(端から見ているだけですからどうがんばっているかは分かりませんが。)
そして当然、同じく労を共にした、役に当たっていた人との繋がりが強くなります。それを何回も繰り返していくのですから、どんどんと繋がりが強くなるのです。



はっきり言いますと、こういう組織というのは、末端はともかく、上層部がどうなっているのかよく分からなくて好きになれません。ロータリークラブも世界的規模の組織です。会費の中には、本部へ送られるお金も含まれています。当然それらの使途についてはある程度公開されているのでしょうけれど、それが本物なのかどうか、末端では確認のしようもないでしょう。


大きすぎる組織というのは、まあり好きじゃないんですよ。好き嫌いで言ってはいけないかもしれませんが。
同じような感情を曹洞宗本体にも持っています。ま、これは、同門の多くが感じていることでしょうけれど。


税金の使途に関しての不信感と同じようなものですよ。こればっかりは、自分がそこで業務について自分の目で見ない限りは納得できないです。ですから普段はあまり気にしすぎないようにしていますけれどもね。


そんな感情をロータリークラブに抱きつつも、そのロータリークラブの一つである浜名湖ロータリークラブが感じさせる組織の理想に近いあり方というのは、大いに参考にしたいところです。よそで出来ていることが、自分のところで出来ないわけがない。足りないところを研究して、いろんな分野に活かしていきたいです。


というわけで、見出しの話。
今夜も師匠はロータリークラブのパソコン講習があるからと出かけていきました。
私とほぼ同時期にパソコンを使い始めた師匠が、今更なにを講習してもらうのかと思ったら、講習を受けるのが目的ではないそうな。
お手伝いでしょうかね。
言い換えると・・・冷やかし?
師匠の年齢の頃には、私もそんな動機で出かけられるようになるのかなぁ。