書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

なるべくMacで作業したい

副住職のぼけ日記、パソコン編です。
正太寺通信は現在、Windowsフリーソフト朝刊太郎」で作成しています。これは非常に優れたソフトで、多段縦組に特化している分、新聞用の機能がきちんと取り揃えられており、正太寺通信のようなちょっとした新聞を作るにはこれ以上ないソフトです。個人レベルで数ページ作るのでしたらこれ以上のソフトは無いのではないでしょうか。
私もソフト自体の性能には非常に満足しています。


残念なのはMac版が無いことですね。WindowsMac、双方にそれぞれ良いところと悪いところがあるのですが、私の感性にはMacの方が合っているようで、Macを使いたくなります。だからMac朝刊太郎と同じようなソフトはないかなぁと常々気にかけていました。


今日、別の調べ物をしていたら、なんとなく新聞が手軽に使えそうなソフトを発見しました。egword Universalというソフトです。英語の名前ですが、日本の会社が作っている日本語ワープロソフトです。なんでも20年も前から作ってるんだとか。歴史あるソフトです。一太郎とどっちが長いのでしょうか。


このソフト、基本的には一太郎やWordなどと同じワープロソフトなのですが、日本語の組版がとてもきれいに仕上がると評判でして、もちろんそれは縦書きにも言えるようで、一般的にはDTPソフトという類のソフトで作る新聞作りにも向いているようです。


フリーソフトではありませんが、ダウンロード版なら¥11,000と、業務で使うのであればそれほど高いわけではありません。体験版がありましたので、さっそく試用して、正太寺通信の第3号を移植してみました。


現在大まかなレイアウトの調整がだいぶ出来上がったところですが、感想としては、予想通り朝刊太郎には劣るものの、他のワープロソフトで新聞を作るよりははるかに簡単。試用期間の間に第4号をegwordで作ってみて結論を出そうと、そうやって思えるぐらいのソフトでした。


朝刊太郎より優れている点もあります。文字サイズや行間など、さまざまな設定は、編集画面にリアルタイムに反映されます。普通は設定画面を開いて行間などを数値などで指定してOKボタンをクリックすると、設定画面が閉じて変更が反映される、という流れになると思いますが、設定画面は常に出ていて、そこで設定を変えると即座に反映されるんです。試行錯誤がとても楽です。これは他のワープロソフトでもあまり見ない機能ですよね。
一太郎でも文字サイズの変更や行間の変更などはリアルタイムに反映させることが出来ますが、egwordはほとんどの設定をリアルタイムに確認出来ます。気持ちいいです。


また、基本的にはワープロソフトですから、レイアウトした画面上に直接文章を書いていくことが出来ます。朝刊太郎だとそういうことは出来ません。何行か足りないとか、多いとかの場合に、文章を書きながら自然に過不足が把握出来るのはとても楽ちんです。頭の中身を文章に集中させられます。


劣っている点もかなりあります。やはり新聞専用ではありませんから、新聞らしく仕立てるのにだいぶ手間がかかります。ヘッダも朝刊太郎が楽だなあ。専用の設定画面に文字を入れるだけでいいのですから。まあでもこのあたりは一度作ってしまえばあとは号数や日付をいじるだけですから、あまり問題にはなりませんけど。


一番デメリットを感じるのは、レイアウトの崩れやすさです。朝刊太郎の場合はほとんどレイアウトは決まってしまっていますから、どんな操作しても大枠は微動だにしません。egwordはすべてのレイアウトを自分の手で自由に出来ますから、変なところでクリックすると変な風にレイアウトが変わってしまう可能性があるのです。
朝刊太郎はその辺りのことを気にせずにラフに操作出来るので、その分文章に集中出来ます。


どこに主眼を置くかですよねぇ。
Wordは私の気分に合わないので、その代替のワープロソフトも兼ねるというのであれば損にはなりません。しかし現状維持で行けば、朝刊太郎フリーソフトですから出費もさっぱりいらないわけです。非常に悩みどころです。