書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

教区長会が開かれました

教区長がなんなのかは過去の日記を参照していただくとして(たぶん書いたことがあるような。「教区

「教区長」あたりで日記内を検索してみてください。)、教区長さん方が集まっての教区長会が開かれました。


10月中旬に宗務所主催で催行される壇信徒本山研修会の申し込み状況の確認が一番の議題。ついで、その他の行事や諸々の確認事項をしました。
おかげさまで多数のお申し込みをいただきまして、大勢で研修会を行えそうです。平日の2泊3日ですから、参加出来る人はかなり限られてきます。その中でも大勢参加していただけて、うれしいですね。


今回のコースは、曹洞宗大本山の一つ、總持寺を開かれた瑩山禅師様にゆかりのお寺が2つも入っています。總持寺で修行した私も行ってみたいお寺でした。ひとつは總持寺祖院。もうひとつは永光寺。


現在の神奈川県横浜市にある總持寺は、明治に移転をしてきました。それまでは能登にあったのですが、火事で焼けてしまい、それを機にもっと人口の多いところで布教活動を、という考えで移転をされたようです。
大本山としての總持寺はそのようにして神奈川に移転をしたのですが、元々の總持寺もまた復興を果たし、修行道場としていまでも多くの僧侶が修行に励んでいます。總持寺祖院として、曹洞宗僧侶の間では、大本山ではないけれども、大事なお寺として存在しています。


永光寺は瑩山禅師様が初めて開かれた修行道場です。縁あって總持寺を開かれた後も、軸足は永江寺に置き、修行僧と共に修行をされたそうです。ここもまた、我々にとっては特別なお寺です。観光地になっていないので、落ち着いた趣のままになっているはずで、それが楽しみです。曹洞宗のお寺は、人里離れた雰囲気がよく似合います。


参加者募集にあたって、壇信徒のみなさんにそうした背景が説明されたかどうかは分かりませんが、参加される方には是非そうしたことも知っていただいて、自分の菩提寺の宗派について理解を含めてもらい、また自分の研鑽にも役立てていただきたいと思います。