書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

行持は無事に終了

温暖化の影響が叫ばれている近年でさえまれに見る猛暑の中、正太寺の山門大施餓鬼は無事に終了しました。今年も大勢の方がお参り見えてくださり、この暑い中、ありがたさを何倍にも感じます。
われわれ和尚も、汗だくになってお経を読み続ける甲斐があるというものです。


残すは片付けです。明日の朝、お世話人さん方に再び集まっていただき(今日もものすごい暑さの中、諸々の準備・片付けをありがとうございました)、お精霊様(おしょろさま)を環境センターへと運ぶ仕事をします。
昔は浜名湖に流したり、お寺に集めて燃やしたそうですが、最近はそういうわけにもいかず、市の仏教会で作成した専用の精霊袋へ燃えるもののみ詰め込んでいただき、今夜20時頃までにお寺に持ってきてもらって、ご供養のお経を読みます。
それを明日の朝、燃えるものと燃えないものの分別を確認して、軽トラック3台に乗せ、環境センターへと運ぶのです。


湖西市環境センター。それは市内のほとんどの廃棄物が集まるところ。誤解を恐れずに言えば、お精霊様も現代ではゴミ扱い、と。
しかしまあ、環境センターに集まるのはゴミというわけではありませんで、役目を終えた物が集まるところ、と考えると合点が行くと思います。
お精霊様も、ご先祖様をお迎えし、ご供養し、お送りして役目を終えたので、環境センターでしっかりと処分されるというわけです。
ご供養のお経も読んでますし、燃やすという行為自体は同じですしね。


さすがに浜名湖に流すのと同条件にするのは難しいですが。


最終的な処分の仕方が大事なのではなくて、どれだけの気持ちを込めてご供養するか、それが大事なことなのです。どうもこのあたり誤った認識をされがちですが、お精霊様を環境センターで燃やすという件をもっと話題にすれば、正しい認識へと大勢の人を導くきっかけになるかもしれませんね。