書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

合掌するということ

手を合わせて合掌する。そして礼拝する。仏様の前では当たり前の行いです。ですが、ビシッと堂々と合掌礼拝するのは、なぜか恥ずかしさを伴うようです。
ですが、どんなに心の中で頭を下げても、実際に行動に表せなければ、周囲の人には伝わりません。


もしかしたら、伝わって欲しくないのかもしれませんが。


しかし、仏様に合掌礼拝することは、して当然のことなのです。昔流に言えば、しない方が罰当たり。


すぐ近くに人がいる状況でちゃんと合掌礼拝することは、私が思うに、男性の方が苦手のようです。適当に手を合わせ、ちょっとだけ頭を下げる。みんなで一斉に行うときにはそんなこともないのですが。(もちろん性別だけでひとくくりには出来ませんが。)
初詣などの場面ではそんなこともないのでしょうが、お寺に集まって、個々に頭を下げる機会があると、そういうときには駄目みたいです。きっと心の中ではちゃんとやりたいと思っていてくださるとは思うのですが。


でもそれではやっぱり、伝わらないんですよね。
仏様にだって、きっとちゃんと伝わらない。どうせ礼拝するのであれば、全身で表現して欲しいと、仏様だって思うでしょう。


それに、人の目を気にせずに、しっかりと自分の思ったことが出来ると、気持ちが良いものです。
一回一回の合掌礼拝を、全身でしっかりと行っていただきたいと、強く思います。
せっかくやるんですから、精一杯やりましょう。