書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

体が不自然に疲れています

ようやく今日この時間にたどり着きました。(21時13分)
お盆行持もすべて滞りなく済み、あとは水向け棚とお精霊様の片付けがあるだけです。明日早朝からお世話人さんたちに手伝っていただいて、すべて終了です。お世話人さん方、お盆中ご苦労様でした。お勤めの方は少ない休みの日をお寺のために費やしてくださってますし、漁師や農家の方にとっても貴重な時間です。ありがとうございます。


そうしてたくさんの人に支えられて正太寺のお盆は無事に終えられます。その功徳、いかばかりか。きっと三界万霊に十分なご供養が出来たことでしょう。


三界万霊とは、世の中のあらゆる生きとし生けるもの、もちろん植物も含まれますし、微生物に至るまで、そしてまたそれらの亡くなられた後の精霊諸々等々ありとあらゆるもののことです。それら三界のすべてのものにたいして、お供えをし、水を手向け、ご供養するのが、お盆の行持です。
ご供養する代表格がご先祖様と言うだけで、ご先祖様だけをご供養することがお盆ではないのです。


そのあたりの布教が、まだまだ足りないように感じます。
正太寺でも、お盆期間中に住職がそうしたお説教に費やせる時間は、山門大施餓鬼会の始まる直前の5分ほどしかありません。これではやっぱり、せっかく日本人の中に深く染み入ったお盆の心も、忘れ去られてしまうでしょう。
それは悲しいですし、もったいないことです。


とりあえずは正太寺通信を作って、文書でお伝えする機会を作り、また、お盆近くでのお年忌ではそうしたお説教をするように、しっかりとスケジュールを組んで取り組まなければなりませんね。その時々でお話ししたいことがあっても、少し我慢して。
お盆に関連づけてお話しすれば良いんですしね。


お盆行持の意味合いというのは深く尊いものです。
その意味を、正しく知っていただいて、その上で精一杯のご供養を、みなさんにはしていただきたいと思います。
自然とそのように取り組んでいただけるようになるまで、がんばらねば。