書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

葬儀でよくある失敗

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10年前と今の葬儀で一番大きな変化は、会場です。私が副住職をして数年は、自宅での葬儀が当たり前でした。それがある時を境に、葬祭ホールを会場とすることが一気に増えました。

近所にホールが出来てから、自宅葬を行ったのはお一人だけと記憶してまいす。それぐらい、急激な変化でした。

きっと、自宅で葬儀を行う上での様々な問題点から、葬祭ホールが渇望されていたのでしょう。自宅葬にも良さはあるのですが、今の所はそこへ戻る動きは見られません。単純に比べても遺族の負担は大きく軽減されているので、お寺としても自宅葬への回帰は安易に勧められません。

その辺りに潜むいろんな思いはともかくとして、葬祭ホールでの葬儀に変わってから発生するようになった失敗事例があります。私もとうとう、やってしまいました。

ピンマイクの装着し忘れです。たいていの場合は司会者さんが打ち合わせのために控え室へいらした際に、導師用と維那用マイクを渡してくれます。それを装着して控え室から出るわけです。しかし、忘れてしまうことがあるんです。

自宅葬の際は、祭壇に卓上マイクがセットされていることが多かったです。ピンマイクだったとしても、祭壇に置かれていました。お隣さんをお借りして控え室とすることもよくあったのですが、そうした場合でも、マイクは祭壇に置いてあるもの、という暗黙のルールがありました。だから、つけ忘れなんてなかったんです。

それが、葬祭ホールになった途端にこんなことに。よくよく考えれば、葬祭ホールの場合でも会場にポンッと置いてくれてあれば忘れることはないんです。入場してから付けることになりますが、ほんの数秒のことです。忘れるリスクを負うよりは、よっぽどいい。

今度相談してみようかな。

ちなみに、今日のように忘れてしまった場合はどうなるかというと、お役僧さんの起点にお任せすることになります。その時その時の状況から、一番良い解決策でもって助けてもらうのです。

素晴らしいでしょう?

忘れ物をしたとしても、何ら不安はないのです。こういう時の連携プレー、私は好きです。

写真はお月様。見れば分かりますね。今夜のお月様は、綺麗でした。