書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

来なくていい「時」というものもある

観音巡礼の旅行などにも参加してくれていて、他のお檀家さんよりも一段親しくさせていただいた方が亡くなられました。その時を迎えるにはあまりにも早すぎる出来事なのです。

お盆のお経に伺った際に、ご家族からその可能性の話は伺っていました。その時の表情から、事態の深刻さは疑いようのないものでしたが、それでも再び元気になって、また一緒に旅行へ行けるものだと信じ込んで来ました。

それでもやはり、この時は来てしまいました。なんとか平静を保って枕経をお勤めしてきました。こんな時にもお袈裟をつける時に読む搭袈裟偈は心に一本筋を通してくれます。

急いで駆けつけてお勤めする枕経は、本来ならば着の身着のまま駆けつけるシチュエーションなので、お袈裟を用意していくのはちょっと違うかもねという話を先輩から聞いたことがありました。それでも、師匠からの伝承ではお袈裟をつけてお勤めをするとなっていますから、ずっとお袈裟をつけて勤めてきました。おかげで搭袈裟偈を自然と読むことができて、その力に助けられました。

ご家族は一様に明るく振舞っていて、おそらくそうすることで心へのダメージを防衛しているんだと思います。悲しみに暮れてふさぎ込んでいたくても、やるべきことは次から次へと湧いてきます。そこには葬儀も含まれるわけで、なんとも辛い場面です。ただ、葬儀はちゃんとやった方が絶対いいです。どんなに辛い時でも、それを経由することで、必ず心のダメージは癒されます。

ご家族の方は多分大丈夫。皆さんで協力する体制が出来上がっているのが見て取れました。あとは私です。なるべく平常心で準備をしようと思っていますが、それはなかなかに高難度です。しっかりと葬儀を勤めるためには、準備はしなくてはなりません。故人のために、喪主家のために、そして自分のためにも、心を落ち着けて、準備に専念しようと思います。

慌ただしく外食して矯正歯科へ

娘が通っている矯正歯科。長女はステージ2へ。そして今回から次女が参戦。3年かけて貯めた定期積金が一瞬で消えます。でも変なとこから歯が生えてます。なおしてあげたい。でもこの状態でも保険診療にならないなんて、対象の症状は一体どんな状態を想定しているんでしょうね。

今日は具体的な治療スケジュールの説明を聞く日でした。それを受けて実際に治療に入るかどうかを判断するのですが、この数年で先生の信頼度はMAXになっていますので、そこに関してはなんの心配もなく治療スタートを決断です。心配は費用だけ。

それにしても説明は要点を捉えていて分かりやすい。次女についてはすでに長女が通ってきた道なので、先生もくどい説明はせずに簡潔に、でも丁寧に。頭の良い人が本気出して分かりやすく説明してくれている感じです。他のスタッフも一様に患者に対してちょうど良い距離感で接してくれるので、安心して子どもを任せられます。あの技術は一体どこで得られるんだろう。結構な人数のスタッフがいるのに、全員安心できるなんて、すごいことです。

どんなに普段優秀でも、どうにも心が整わないときだってあるでしょうね。そういう時に出くわしていないだけなのか、でも5年か6年ぐらい通っていて、嫌な思いしたことは一度もないですからね。娘もいつもニコニコして出てくるし。歯科矯正って、痛かったりする時もあるんですけれど、それを乗り越えられるのはいろんな意味で優れたスタッフが応援してくれているのが分かるからなのかなぁ、と想像しています。見習いたいところばかりです。

夕方からの説明だったので、その前にイオンのフードコートで手早く夕食を済ませました。注文から出来上がりまで早くて、メニューもそれなりに豊富で、フードコートは大変助かります。湖西市内にはこういうところがどこにもないからなぁ。おしゃれなカフェは増えたんですけれどね。浜松と豊橋に挟まれたエリアながら、食に関しては意外に充実している街です。みなさんぜひ引っ越してきて。子どもが少ないのだけが弱点です。人口だけ見れば私が子どもの頃と変わっていないんですけれど、その分高齢化が進んだというわけです。

いやほんと、湖西市、良い街ですよ。お待ちしております。

台風が去っていって

台風のおかげで暑さもぶん回されている感じがします。昨日も台風なのに涼しくもなく。んー、でもちょっとは涼しかったかな。台風の影響はさほどでもなかったのに、通過後の暑さは影響出過ぎでしょう。息の根を止めにかかってるとしか思えない。

今年は冷夏って長期予報、出てませんでしたか?あれは聞き間違いでしたか?

無論、長期予報は当たることの方が珍しいので、8月は暑いに決まっていると決めつけて今まで過ごしてきました。でもちょっと暑くなるの早いですよ。

娘は陸上の大会に出かけて行きましたけど、こんな暑い日に大会なんかやっていて大丈夫なんでしょうか。開会式しか、はしょれば良いのに。もう、夏休みに運動部の大会を開くのはやめにしませんか?危険すぎますよ。甲子園でよく死人が出ないものだと毎年感心します。選手も、スタンドも。

そんなわけで、夏に屋外で活動することには超否定的な住職でした。自分が活動できないのもありますが、暑いのが好きだった人間でも、何かのきっかけで体が言うことを聞かなくなってしまうことを体験している身としては、他の人がこうなる前に止めたいんです。辛いですよ、こんなの。

暑い夏がやってきて

いつの間にか当たり前に30度を超えているんですけれど、私が気づいていなかっただけですか?急すぎやしませんか?

自律神経が逝っちゃってる身としては、これからの暑さは油断すると真剣な意味で命取りとなります。すでに朝の位牌堂の湿度が身の危険を感じるほどになっていて、仏飯を供えて回るのが命がけ。扇風機も延命には役立っていますが、救命には役立たない感じ。朝の5時台からこんな調子ですから、1日を過ごすのが大変です。

もっとも、お寺にいる間の大半の時間はエアコンの効いた部屋にいるようにしています。こんな調子でよく昨年まで8月のお盆にお経を読んで回れたものだと不思議に思いますが、現状ではそうしないと体が持ちません。情けないなぁ。

自律神経を鍛え直すにはどうしたらいいのかと常々気にしていますが、極端なことをすれば体を痛めるだけだし、常日頃からの運動にしてもある程度は動いています。万歩計だって、1万歩を超えることも少なくはないんです。意図的に歩けばすぐに超えるし。お寺の中を移動しているだけでそれぐらいになってしまうのが、良いような悪いような。

1万歩では足らない、ということになると困ったことになります。この暑い夏、外での運動は私には不可能。屋内だけでどれだけ運動量を増やすか。娘の真似をしてバーピーをやってみるか。短時間でできる有酸素運動ということで、心肺機能も強化できるという話ですから期待大です。短時間で行えるのが何より嬉しい。かなりしんどいみたいですけれど。

お腹も一段と出てきちゃいましたし、運動を増やす必要性は感じています。いつか暑い夏でも昔のように平気で過ごせる日が来ることを願って、始めてみようかな。明日から。

メガネを受け取ってきた

台風が来る前に、メガネを受け取ってきました。プリズムレンズのため、随分と厚みを増したレンズとなりました。最も、レンズ全体が厚いわけではなく、片側の端だけ厚いんです。そうやって角度をつけて、視線の調整をしているんでしょうね。

今回はフレームが上だけのタイプ。ワイヤーみたいので下側は支えるやつですね。1年ぐらいで交換した方が安心なので、いつでも持ってきてくださいということでした。もちろん無料だそうです。だもフレームでがっしり囲まれたレンズならこの厚みはここまで目立たなかったかも。いや、フレームよりも厚みがあったりしたらそれはそれで目立ったかな。

単純に視力矯正の度数が上がったら、もっと薄くレンズを作ってもらうてもあります。さらに1万円は高くなるようですけれど。プリズムレンズの場合は全体が厚くなるわけではないので、判断が難しいですね。今の度数ならこのレンズで納得できる厚みです。

写真はレンズの厚みに注目した撮ったものです。メガネ全体を撮ろうとしたら、難しかったので諦めました。

膜プリズムレンズを貼ったメガネでは、周囲との距離感がうまくつかめなくなってかけたまま歩いたりというのはかなり怖かったのですが、今回のメガネはそんなこともなく、普通にかけていられます。膜プリズムレンズは片目だけに貼り付け、組み込みレンズは両目に度数を散らします。違いとしたらそれぐらいなので、やっぱり片目だけで矯正するというのは無理も出るんですね。ただ、状態の変化に合わせて比較的安価に作れる膜プリズムレンズの価値は高いです。

かけたまま歩くのには支障のない今回のニューメガネですが、パソコンを前にしてかけてみたら、世界がぐにゃぐにゃでした。手元用に作ったメガネとは大違いです。最近の目の状態では手元に近い方は度数が低くなっているので、それも影響しているのでしょう。

日常生活オールマイティにこのメガネでOK、というわけにはならないわけですね。今までも状況に応じて2個のメガネを持ち歩いていましたけれど、今後もそれは変わらず、ということで。だんだんと筋金入りのメガネ男子化していますよ。へへ。

休養と思考と同時進行

師匠が作務に精を出しているのは気づいていたのですが、私の方は休養日。昨日の教訓を生かし、今日は太陽光を浴びないようにしました。子どもたちも風邪で寝かされていたり宿題に取り組んでいたりで静かな…

なんであんなに賑やかなんだ。

午前中は子どもたちが宿題をやる音を聞きながら、防犯カメラの24時間録画が日を跨ぐと止まってしまう問題を解決すべく、Macからリモートでサーバーにつないで設定を見直すなどしていました。サイバーな感じでしょ。

午後からは、パソコンの画面を前に唸る時間。ホームページをどうしようか。今は縦スクロール型が主流だけれど、それに倣った作りにするか、今まで通りの懐かしいUIを保持するか。そもそもリニューアル自体もどうしようかとネガティブな思考にはまっていました。でも気軽に更新するためには現状ではなかなか難しい。スマホ対応も中途半端になっているので、なんとかしたい思いもあります。

今の状況でわざわざ正太寺のホームページを参照する方は、多分そこそこITリテラシー高めだと思うので、細かな気遣いは不要な気もしますけれども。どんなものでしょうね。

正太寺通信の復活も考えています。しばらく発行が途絶えていますが、定期刊行への想いは失っていません。全お檀家さんへの配布が念願なのですが、郵送費がネックになって本堂に少数置いておくだけにとどまっていました。だから当然反応も乏しく、なかなか軌道に乗らなかったのです。ただ、今年からは宗務所を退職してある程度時間の都合もつけやすくなったので、入出だけでも郵便受けへ投函して回れば随分と郵送費を節約できます。それならなんとかなるんじゃないかと思い立ちまして、どの程度のボリュームにしようかと想いを巡らせています。

こういう時間は割と好きです。ただ、傍目にはなんら進展がないのでぼうっとしているようにしか見えないのが難点ですが。少しずつでも形作りに向けて、動き出したいですね。幸い、今は環境が整っていますから。InDesignが使えるのは大きいです。

水泳記録会を見に行ってきたわけですが、やっぱりダウン

娘が出場する水泳記録会を見に行ってきました。特段速いわけでもなく、原則全員参加の大会です。大会の雰囲気が味わえる貴重な機会ですが、本人は緊張するからきっと嫌でしょうね。速い子ならともかく。気持ちはよく分かります。私も運動会なんか消えてしまえと思っていました。

私の頃は第二次ベビーブームの最終盤ぐらいですから子どもの人数もやたら多く、部活動もいろんな種類がありました。私はミニバス部に所属していましたが、人数が多すぎるため練習時点で3チームに別れていて、私はその最下層。毎日外を走って帰るだけという、もしもミニバスが好きだったならなんとも惨めな状況にあったと思うのですが、好きでもなく他の部活よりは嫌いじゃないというだけの理由でしたから、なんの苦痛もありませんでしたね。運動場の外周や学校の周りを走る小学生にとっては長距離コースです。あのおかげで、長距離走へのアレルギーがなくなったのだと思いますから、私にとってはいい経験でした。

そして当然、普段はミニバスの練習はしていませんから、大会になったってお呼びはかかりません。そもそも応援にすら行きません。会場に入れないほどに人が多かったんでしょうね。当時はそれで親も文句は言いませんでしたし、私ももちろん文句はありませんでしたし、そもそもいつ大会に行っていたかすら知りません。友達が出場していたにも関わらず、全然興味はなかったです。大会の存在すら知らないんですから興味の持ちようもないですよね。先生はまさかそんな児童がいるなんて想像もしていなかったかもしれませんが、外を走っていた子はみんなそうだったと思います。

大会出場という舞台を経験したのは、中学校で所属した吹奏楽部が初舞台でした。すごく緊張したのを覚えています。あんなに女の子の多い部活にいたのに、なんで女の子と接するの苦手なのかなぁ。

今の子どもたちは、幸か不幸か、小学生時代にしっかりとこうした経験を積むことができます。部活に全員参加が暗黙の了解である時代が続くうちは、大会への参加というものからはなかなか逃れられませんから、緊張への対処の仕方なんかを学ぶ上でも、いいことかと思います。他の学校も多分みんな参加なので、速い子もいますが当然速くない子もいます。いろんな子がいるから、速くない子でもなんとか気持ちを保てるのではないでしょうか。泣いちゃう子も当然いるでしょうけれど。頑張れ。この先もっと泣きたくなることがたくさん待ってるから。ちょっとずつでも強くなろう。

その繊細な気持ちを持ったまま大人になることはとても良いことだと思いますけれど、今の世の中はなかなかそれを許容してくれないですよね…

娘の出場のタイミングに合わせて出かけたものの、なんだかんだ1時間半ほど外にいたら、午後から活動不能でした。昼食を食べるところまでは良かったのですが、食後倒れるように寝てしまい、一度目覚めたもののしばらくして今度はベッドで本格的に寝てしまいました。目が覚めた時には大会を終えた娘が帰ってきていました。何時間寝たんだ…

駐車場から会場までの10分ほどの移動時には日傘をさし、出場待ちの間は日陰で風の通るところにいたのにも関わらずこの体たらく。昨日も急な暑さに対応できずにエアコンを利用しているにも関わらず終日体調優れずでしたし、一体どうやってこの夏を乗り切れば良いのでしょうか。よく去年はこれでお盆を乗り越えられたよなぁ。不思議でなりません。