書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

七夕様にお願いしたら、防犯カメラ届くかなぁ

昨日に引き続き、防犯カメラで悩み中。

昨日発注したWiFi中継機は早速届き、設定に少し手間取ったものの、無事に動き出しました。今までのものよりも格段に電波がよく届くようで、その先にある防犯カメラのWiFi接続がビタッと安定しました。

カメラがWiFi接続を失うと、中継機の再起動が必要でした。カメラの前面に3つあるLEDが順番に点滅するのですが、無事につながると点滅が消えるように設定してあります。再起動を繰り返しても全然点滅が消えず、諦めて半日ぐらいするといつの間にか繋がっている、なんてこともしばしばありました。

それが、新しい中継機に入れ替えたら、すぐさま点滅終了、つまり再接続完了ですよ。あまりの速さにびっくりしました。電波がしっかり届いていればその分カメラも安定動作してくれる訳で、こんなに分かりやすい変化も珍しいなと感じました。この際の再接続も、中継機の入れ替えに伴って電波が切れたために発生したものであり、この分なら今後は接続が切れたりはしないんじゃないかと期待できます。これはしばらく観察が必要ですけれどもね。

今回購入したのは、中継機とは言っても従来のものとはちょっと違い、メッシュという機能を持った装置です。網を被せるようにあたり一帯をWiFiでカバーする、という機能ですが、同じSSIDの電波の強い方を積極的につかまえてくれるようになります。不思議なぐらいに。普通は、今掴んでいる電波をなかなか離そうとしないんですけれどね。端末側ではなく装置側の機構でこんなに変わるものかと、驚きました。

今日届いた装置を、試しに本堂の西の端に設置したところ、そのさらに西にある別棟の稲荷殿にもWiFi電波を届かせることに成功しました。これは嬉しい。これで稲荷殿にも防犯カメラを無線で設置できます。今までの中継機ではできなかったことなので、本当に嬉しい。

カメラと合わせて3万円ほどの出費になるので、買うタイミングを見計らわないといけませんが(クレジットカードで買うので、今月の締め日を過ぎてからにしたい)、一番泥棒の被害に遭いやすい場所なので、早くカメラを設置したいです。賽銭箱を狙われる訳ですが、お寺としては、正直中身よりも賽銭箱自体を危険な目に遭わせたくないのです。買い直そうとすると10万円とか平気で言われます。でも高いのは仕方ありません。購買層は限られるので、安くなることはないですもの。

そんな賽銭箱が、賽銭泥棒が入るとどこかへ持って行ってしまうのです。今まではたまたま発見できていましたが、今後もそうだとは限りません。持って行かれないように、抑止力になるように、カメラがあることもちゃんと掲示しないといけませんね。また、予定では、お堂の中だけを映すので、普通にお参りされた方は一切映らないはずです。その辺も問題ないでしょう。

まあでも、やっぱりカメラを何にするかはまだまだ研究中です。昨日の日記に書いた通り、これがなかなか難しい。なるべく最終的なコスト(金銭的にも、手間的にも)が低くなるように、研究しております。

防犯カメラ考察

お寺にも防犯カメラの需要はあります。防犯というか、よく分からない物音なんかがすることがあるんです。

念のため断っておきますが、霊的なものではないですよ。現実世界の音です。多くは動物に起因するものと思われますが、もしかしたら泥棒がいるんじゃないかとか、気になります。

そうした時に、防犯カメラが設置してあれば、ドキドキしながら現地を確認しに行かずとも、モニターでチェックできます。少し巻き戻して、音がした頃を見ることだってできるでしょう。

理想はお寺の周囲をぐるりと死角なく見れるように大量のカメラを設置したいところですが、主に金銭的な問題からそれは不可能ですので、ポイントを絞って、モニターでの確認で済ませたい場所を優先して設置していきたいものです。

まあ、屋外のことについては気にせず寝る(夜の場合)ということも出来ます。屋内の方が優先度が高いでしょうか。屋内で異常がなければ、安心して眠れます。

現状でも三箇所にカメラがついていますが、WiFiを使っていてその電波が弱いためか、いまいち不安定。いつも映らなくなるカメラについては、WiFiを中継して使っていましたので、中継機を少し良いものに変えるべく、先ほど発注しました。1万円。でも今使っている中継機も1万円ぐらいだったような。同じ値段でも数年で進化しますね。嬉しい。

電波が安定したら、クラウドタイプのサービスを利用しようかとも考えています。今はカメラに挿したSDカードに録画していますが、もし本当に泥棒さんが入ってカメラを破壊されたら、壊さなくてもSDカードを抜かれたら、それで何も記録は残らなくなってしまいます。クラウドタイプのものであれば、録画データはインターネット上に即座に保存されますから、カメラを破壊しても手遅れとなります。

そんな事態にはなって欲しくないものですけれど、お寺に泥棒が入るというのは、事例としては結構あります。正太寺をターゲットにするような泥棒がいるとしたら、リサーチ力の低さに同情しますが、何も盗る物がないとそれはそれで逆上されて危害を加えらないとも限りません。

そういう時にカメラで撮られちゃってるよー、と言えば、少しは怯むかもしれません。出来れば何かしらのアクション一発で110番発信までしてくれたら最高ですよね。

ただ、クラウドタイプは料金がネックです。今の所、正太寺で加入できそうなサービスが見つかりません。今あるカメラも設定次第ではDropboxとかにも保存できたように思うので、そういうところの容量を増やして対応すれば良いのかもしれません。もうしばらく研究をしなくては。

クラウドというとなかなか大変なので、近隣のお寺さんで相互にNASを設置して、違うお寺のNASに保存するようにしたら、固定費がかからないですよね。HDD増設すればカメラの台数を増やしても問題ないですし。あぁ、それ良いなぁ。正太寺に泥棒に入るのに、よそのお寺のNASを破壊してから入るということも無いでしょうし、あったとしてもそちらのお寺の防犯カメラ映像はさらに他のお寺のNASに保存されていたりするわけで、ああ、これは良いかも。話のしやすいお寺さんに声をかけて実践してみようかな。

メルマガ終了の後始末

6月12日の日記に書いた通り、メルマガを終了しました。先月までで契約終了でしたので、その直前に購読の皆さんにはお知らせメールを送りました。継続したい方にはinfo@shotaiji.or.jp宛にメールくださいと書きましたが、今のところ応答はゼロ。寂しくもあり、ホッとするところもあり。

レンタル機材は、一番高価なものは見つかりましたが、付属してきたUSBケーブルとAC電源が見つからず、というか、類似品がたくさんありすぎて特定できず、弁済金を請求してもらうことでよしとしました。どれか分からないんですから、探しようがありません。

それでまあ、今月末にその口座引き落としが済めば、本当に完全に解約完了となります。今までお世話になりました。使いやすいシステムでしたよ。正太寺の懐事情が改善したら、またお願いするかもしれません。

メルマガと同時に、携帯電話用のホームページも契約していました。メルマガの末尾にはURLが載せてありました。本来のwww.shotaiji.or.jpへ携帯電話からアクセスがあったら携帯電話用へ転送させるべきだったのですが、それを設定する前に解約となりました。手を抜き過ぎましたね。

いや、でも、現状でスマホではなく携帯電話を使っている方は、多分ホームページを見ることはほぼないんじゃないかな、という想定もありました。アクセスはゼロではありませんでしたが、継続的に閲覧されているというような感じではありませんでした。

現在のホームページはパソコンからの閲覧を意図したものとなっています。スマホからでも見られますが、最適化はされていません。写真は表示が崩れてしまいます。数年ぶりのリニューアルも念頭に対策を模索していますが、ついでにやりたいことが多過ぎで手がつけられずにいます。念願のQ&Aコーナー、作りたい…

契約終了とともに携帯電話用のページは削除されたのですが、インターネット上の住所録とも言えるDNS設定の書き換えが済んでいませんでした。ブラウザのアドレス欄にURLを打ち込むと、その住所録が開かれ、IPアドレスというインターネット上での実際の住所を突き止めて、ブラウザはホームページのある場所にアクセスできるようになります。その住所録から消しておいてあげないと、今までページのあった場所までアクセスが発生し、でもそんなページ無いよという返事が送り返されるという、無駄なデータのやりとりが発生することになります。

というわけで、そちらの設定も削除完了。ふむ、これでメルマガ終了に伴うあれこれは、全部終わったかな。何かを始めるのは大変なことですが、やめるというのも、大変ですね。

寝ている間に過ぎてった雨?

夜になってようやくニュースをチラ見していたら、浜松でもものすごい雨が降ったことを知りました。お盆のお手伝いのために私が正太寺を出発する1時間ほど前のことです。

到着するや、お師匠様から今朝の雨はすごかったなと話しかけられ、確かに6時台に入出でもそこそこの雨が降っていたので「すごかったですねー」と返事をしたのですが、開口一番に話したくなるぐらいの雨だったかというとそうでもなく、若干の違和感を感じてはいたのです。

ニュースの映像を見てようやく合点がいきました。確かにすごい。雨量は同じぐらいだと思うのですが、風の吹き方が違いました。

東京の映像も一緒に流れていて、そちらもさながら台風のような光景。入出はもしかして、私が寝ている間にそういう雨が通り過ぎていったのでしょうか。5時過ぎに起きた時には、意外にもおとなしい雨で、予報に出ていた激しい雨はどこへいったのかと疑問思ったほどだったのですが。

入出と浜松の位置関係・距離を考えるに、6時ごろに降っていた雨を降らせた雨雲が、ニュース映像に出ていた雨を浜松で降らせたことになると思うのですが、うーむ。雨雲レーダーでは、雨雲が真東ではなく、やや北東方向に流れていたので、湖西の南の方では激しい雨だったのかもしれません。(湖西市浜松市から見て、真西にあります)

なんにせよ、この近辺では雨による被害は報道されていません。よかった。

でも、鹿児島では土砂崩れの報があり、お一人亡くなられてしまったそうです。雨が通るたびに人が亡くなっています。感情が行き場を失ってしまいそうです。

長く降り続いた雨のために、九州地方は当分は土砂災害に注意が必要とアナウンスされています。土砂崩れについては、この辺りでも、ソーラーパネル設置のために無理に削った山が、明らかに危ない感じになっていましたので、心配です。そろそろ設置場所も危険がないように事業者側で自主規制をしないと、そのうちに法律の網がかかるようになって、そのせいで思わぬところが影響を受けて面倒なことになるという図式が目に浮かびます。儲け優先で失敗した事例は数多あるのですから、いい加減にしてもらいたいものです。

まだ当分、ぐずついた天気が続くようです。大げさなぐらいに命を大切に考えて行動して、ちょうどいいという気持ちを強く持って、危険からなるべく遠ざかるように判断をしていきましょう。

慌てて税金の計算をする

税金を納める期限が今月10日です。計算するのをすっかり忘れていたので、お盆のお手伝いから戻るとすぐに取り掛かりました。

よく、お坊さんは税金を払っていないと言われますが、払ってますよ。非課税の部分があるのは宗教法人だけです。そこにいる和尚は一個人ですので、皆さんと同じように納税しています。優遇ももちろんありません。自営業の方と全く同じです。

宗教法人も非課税になっているのは宗教活動に関わるものだけで、これは非課税、これは課税対象というのは、細かく決まっています。非課税の部分というのは、布施収入と、境内地と墓地、それと宗教活動に必要な建物にかかる固定資産税、ぐらいと思ってください。布施収入であるかどうかも、税務調査で時折これはお布施とは言えないね、という具合に指摘されると、課税対象となります。最近では事例の検索もしやすくなったので、あらかじめ申告納付するのがやりやすくなりましたけれども。

今日計算していたのは、個人の部分。源泉税と言われるものですね。最終的には年末調整で一年間の納付額が決まるのですが、仮の前提条件をもとに計算されたおおよその納税額を毎月雇用主が徴収し、半年に一度納付するものです。

毎月の支給額から控除対象の社会保険料分を引いた額をもとに税金を算出して、それを6ヶ月分納付します。

住居兼職場というケースの自営業の場合と同じように、光熱水費など、お寺と個人の使用量がはっきり分けられないものは、按分(大抵の場合は折半)して、個人に振り分けた分を賞与として支給します。支給すると言っても実際にはお金は動きません。帳簿上のことです。賞与としてもらって、それをそのままお寺に納めた、という形です。手にしていないお金が賞与として税金の計算に乗ってくるのです…

毎月の給料の中から徴収する形にしてもいいのですが、光熱水費は一定額ではないので計算がしづらいですし、大抵のお寺ではこういう形で経理処理をしているんじゃないかなぁ。

そんなこんなで計算が終わって、あとは納めるだけとなりました。計算が違っていると、後から修正が面倒なので、かなり慎重になります。まあ、まだ年末調整があるので、その時に修正するのであれば難しくはないのですが、年末調整でも間違えると、本当に面倒。一度宗務所で訂正をしたことがあるのですが、良い勉強になったという思い出としてしまいこんで、二度とやる機会がないようにしたいものです。

だいぶ疲れました。明日はこの辺りでも強い雨が降るようです。九州は大丈夫でしょうか…

雨の中のお盆経はまだ幸いではあるが

昨日も雨。今日も雨。ただ、正太寺のお盆の時のような強い雨はなく、傘もほとんどいらないぐらいです。昨日も今日もお昼ぐらいから少し空が明るくなりました。そうすると、湿度が急に高くなったように感じます。蒸す。熱中症になれてしまう環境が整います。危険。

雨が降っている間は、扇風機もいらないような気候です。お盆経に回る和尚たちにとっては、幸いな環境と言えます。ただ、九州地方での大雨を思うと手放しでは喜べません。昨日は土砂崩れで女性が亡くなられたと報道がありました。テレビニュースを見る元気はなかったので、スマホのニュースアプリの見出しを見ただけですけれど。

今日は今のところそうした悲しいニュースは入っていませんが、ここ数日間で様々な被害は出ていることと思われます。何もできませんが、お悔やみとお見舞いを申し上げます。

彼の地でのお盆は8月なのでしょうか。7月だとすると、お盆経はどうなっているのかなと、生死に関わる事象が起こっているにも関わらず、そんな日常のことが気になってしまいます。厳しい現実にある人たちを想像することから逃げるための防御反応でしょうか。向き合うというのは、常に厳しいものです。早く平穏が戻りますように。経済的な影響があまり出ませんように。作物などの被害は確実にあるでしょうから、せめてそれが、生活に暗い影を落としませんように。祈るばかりです。

お盆第二弾が始まりました

多分今年だけ特別のお盆第二弾が始まりました。曹洞宗の僧侶は、和尚と呼ばれるまでに三人の師匠につかえます。その二番目のお師匠様の体の不調のために、応援を要請されてのお盆経です。不肖の弟子を頼ってもらえて幸せです。

今日の内容は、午前中二軒、午後二軒。正太寺出回る量と比べると少ないです。その分、現住職が頑張ってらっしゃるのでしょう。何軒回っているのか、聞けませんでした。

初めて来る和尚であるにも関わらず、みなさん暖かく迎えてくださいました。正直なところ、家の中へ入るまではどんな方々なのか分かりませんから、緊張というか、お腹下しそうというか、そんな感じだったんです。一軒目のお宅で優しくしていただいたことで、その後も上手くいくような気になることができて、そこから先は気持ちが楽になりました。ありがたかったです。

面白かったのは、自分の認識力。住宅地図上で訪問先を調べてから伺うわけですが、地図上でイメージしているのが、湖西市の雰囲気なんですよ。ところが、実際に行ってみるとそこは浜松市の人口密集地であり、当然湖西市の雰囲気などかけらもありません。イメージしている場所と全然違うんです。四軒回ってもそこが全然修正できなくて、その度に、おわっ、街中だ、おわっ、住宅地だ、と驚くことになりました。

何やってんでしょうね。

これからしばらくこんな日が続きます。初めて違う地域の山門施餓鬼会にも随喜します。今日1日を乗り切ったことで、次のプレッシャーは山門施餓鬼会ですね。日程的には最終盤になりますので、それまでずっとこの不安を抱えていくことになります。心臓小さいから、大変です。