書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

西国再巡礼2日目

今朝は8時出発。9時ぐらいまでゆっくり出来ると贅沢感が高まるのですが、目的は巡礼です。姫路をスタートして最終的には天橋立まで行かなくてはなりません。移動距離がかなりありますから、のんびりとはしていられません。

朝食バイキングに姫路や近隣のお料理が並んでいたのが嬉しかったですね。さらにご飯だけでも鯛めしにカレー、あと中身は忘れましたが混ぜご飯。品数は多いわけではないのですが、食べたくなるものが良い具合に並んでいて、これはリピート率高いだろうなと感じました。

浜松市の方が姫路市よりも人口は多いのですが、ホテルの設備はもうこの一軒があるだけで負けている気がします。観光客の数には圧倒的な差がありそうなので、仕方ないのかな。なんの統計も見ていませんから、推測よりも憶測というぐらいの精度ですけれどね。

二ヶ寺回ってお昼ご飯。昨日から何を食べるか相談していました。用意した候補は二軒。卵かけご飯専門店と、烏骨鶏の親子丼などが食べられるお店。こちらはバーベキューもできますから、鳥に関連したメニューが幅広くあります。

さほどの時間もかからずに、卵かけご飯のお店に決定しました。播州清水寺のお参りが終わって、さあお昼ご飯という時にもう一度念押ししましたが、卵かけご飯は不動でした。

そもそもお店で卵かけご飯を食べるというのもあまり経験がなかったのですが、ホームページの写真を見るとたまらん感じです。お店に入りテーブルに着くと、すでに卵が置かれていました。卵かけご飯セットにすると卵かけ放題ということなので、最初からある程度置いてあるようです。

みんなでそのセットを注文しました。だし巻き玉子もおすすめメニューのようなのですが、今日は巻ける人がいないということで、残念ながら食べれませんでした。残念ではありましたが、こういうところは好きです。毎日提供するためにお休みがもらえないとしたらそんな辛いことはないでしょう。だからと言って安易に他の人に作らせるという姿勢もお店の評判を下げるはず。

師匠のお兄さんは入出でお寿司屋さんをやってますが、だし巻き玉子の開発には随分と時間をかけていました。きっと同じように思い入れのあるメニューなのでしょう。かなりの遠方なので、再訪出来るか分かりませんが、次の機会があれば是非食べてみたいと思います。

番外の花山院をお参りした後、天橋立へ移動。予定よりも早いペースで回れているので、明日訪れる予定だった成相寺もお参りしてしまいました。午後から雨がちらほらし出したものの、本降りになる前になんとかお参りを終えました。明日は一日雨のようなので、少しでも雨が少ないうちに回れて良かったです。おかげで出発時間も9時半にすることができました。宿への到着も17時でしたし、これはかなりゆっくりと滞在できます。個人旅行並みのゆったりさです。もっとも、私が家族と出かける時には、チェックアウト時間ギリギリのお昼までゴロゴロさせてもらいますけれど。それに比べれば早い出発。

今日の宿は天橋立の根本にある対橋楼さん。与謝野晶子ゆかりのお宿のようです。客室をリフォームしてモダンになっているということなので、選んでみました。前回訪れた時に止まったホテルは、団体料金ならそんなに高くないのですが、少人数で予約しようとしたら、ちょっと高かったのです。それでいてお宿の評価はというと、そんなでも…

今回の対橋楼さんは、建物自体はかなり古いのですが、客室どころか全体的に綺麗にリフォームされていて、とても気持ちの良い空間でした。古いのは正太寺で慣れてますしね。食事も変に奇をてらったものではなく、食べやすく美味しいものばかり。お酒も豊富でした。交易で栄えたということで、お酒・焼酎をたくさん、でも選りすぐりで揃えているようです。利き酒セットもあって、三種類のお酒をちょっとずつ楽しめます。気楽ですよね。みなさん楽しく飲んでらっしゃいました。

客室数は10室の小さなお宿。食事処やお風呂へ行くにもすぐそばなので気楽です。部屋のWiFiは全然繋がりませんが、それ以外、スタッフも皆さん丁寧で、ここはいいお宿だと思います。

西国再巡礼1日目

何度か日記でも書きましたが、昨年満願を達成した西国三十三所巡礼に、全4回のうちの2回目から参加してくれたお三方を、第1回の行程にお連れするというちょっとだけ再巡礼の旅。今日から三日間です。

いつもの巡礼のように朝6時半に出発。バスよりも身軽なため、予定よりも少し前倒し気味で小気味よく巡礼が進んでいきます。昼食をどこで食べるか迷ったのですが、前回と同様にサガミにて。もっとも、前回は法事用のお料理を用意してもらったのですが、今回は各自食べたいものを注文しました。人数が少ないからこそ出来る方法です。好きなものを選べる分、満足度も高まるというもの。

ランチで天ぷらとお寿司にお蕎麦がついて1,100円ぐらいのメニューがあって、これはなかなかお得感あるなと感じました。普通、うどん屋さんで寿司は出ないですしね。

予算は2,000円取ってあったのです。団体でお願いするときは、1,500円ぐらいのメニューを探してもらっていました。1,000円と1,500円だと、全然ものが違うんです。食事というのは重要で、旅行全体の満足度に直結します。過去の経験から、とにかく昼食は1,500円で、とお願いしてます。

夜の食事で足が出そうだとか、二日目は旅館で会席料理ですが、飲み物は別料金なのでこちらでも足が出そうだとか、いくつか不安があったので、そのための緩衝材として、予算としてはさらに500円プラスの2,000円。メニューを選ぶときには2,000円以内でというのはそれとなく伝えて、実際にはみなさん千円台前半のメニューを楽しんでいただきました。

その後も順調に進んで、今日の宿泊は姫路駅南のリッチモンドホテル。参加費を少しでも抑えるために、旅館ではなくビジネスホテルにしました。浜松のリッチモンドホテルは何回か泊まっていて、全体の雰囲気としても気に入っていたので候補に挙げたのですが、決め手になったのはオープンが昨年の6月ということ。新しい建物はそれだけで得点高いですからね。

期待した通りにロビーも綺麗で、フロントの対応もテキパキしていて好印象。お部屋に入ってさらにびっくり。お風呂とトイレが分かれています。ビジネスホテルでこんなことになっているのは初めて見ました。部屋の清潔感とお風呂とトイレの件で、みなさん大喜び。大浴場がないのが気がかりだったのですが、浴槽も思ったより大きくて、何にも不満はありませんでした。

晩御飯はホテルから徒歩数分の居酒屋さんにて。よくよく調べたら浜松にもお店のある目利きの銀次姫路店。美味しかったですよ。浜松に同じお店があるなんて今更言えませんが。姫路駅の北側だとたくさんお店があるんですが、南側はオフィス街のようで、ネットで調べられる情報では限界がありました。クチコミが良さそうだったのでここに決めたのですが、正解でしたよ。全国にお店があるとしても、美味しければ満足してもらえるのです。

2時間以上かけてゆっくりおしゃべりして、散会となりました。緊張してお腹の調子を悪くしての初日でしたが、ここまではバッチリです。旅行社に入社して添乗員になると、この緊張感を20人以上、ときには100人を超える規模で味わうわけで、これはたまらんでしょうねぇ。

捗らない支度

明日から三日間、西国三十三所の巡礼に出かけます。昨年満願を迎えたのですが、途中から参加された方を、当初のお約束通り、第一回目の行程お連れするのです。

全三名。

三名の方を、和尚二人でご案内です。これはもう、仕方ありません。約束は約束です。

隣寺の和尚さんについては、巻き込んでしまったような形になるのですが、その存在感は正太寺主催の巡礼にはすでに欠かせない人となっているので、無理を承知でというか、うんもすんも無いという形でお願いをしています。

こんな規模で添乗員さんもつけられませんから、私が添乗員役。ドライバーは隣寺和尚。

今まで添乗員さんにお任せしていた仕事を再確認して、明日に備えます。朱印帳を預かって、拝観料を納めて、本尊様の前で読経したら納経所へ行って、開創1300年記念の懺悔と、御詠歌の書かれた四角い紙と(名前がわからない)、各札所で配布している法話の書かれた紙をもらって、あとなんかあったっけ?

荷物は今回、少し軽くなります。ビデオカメラがDJI OsmoからDJI Osmo Pocketに小型化。この変化がとても大きいです。バッグにかなりのゆとりが出来ました。でも、マイク性能が心配。DJI Osmoは内蔵マイクが徹底的に役に立たなかったので、マイク端子にわざわざこの為に購入したマイクを取り付けていたのですが、このマイクの性能が良かったので、出来上がりの映像も気持ちのいい音が聞けました。Osmo Pocketも数回使ってみて、音自体は悪く無いものの、私の声を拾いすぎるように感じました。それでも周りの音や声がバランスよく入れば問題ないとは思うのですが、少し離れた位置の人の声は拾いづらい感じ。巡礼の姿を撮る際に、これでは不足なのかどうか、実際に撮って、ビデオに仕立ててみないと判断が出来ません。

今回の巡礼は撮影しても公開する機会がないかもしれませんが、こうした事情のために、またバッテリーの持ちの検証も兼ねての撮影です。上手く撮れてくれれば、追加投資がいらないので助かるのですが。外部マイクをつなぐ端子が無く、別売りのアダプターが必要になります。そんなの買いたく無い…

他にも色々と持ち物があるのですが、最近は目薬とかメガネとかも増えてきて、毎回忘れ物が発生しがち。そろそろチェックリストを整備しなくてはなりません。出張用、巡礼用、家族旅行用と三つ作れば足りるかな。

昼も夜も夜中も

仕事人間だなぁと感じる日があります。今日がそんな日。午前中は法事。晩からさらに法事。戻ってきて20時過ぎだったのですが、ここからさらに西国巡礼に向けてのビデオ編集。

平日と違って週末は法事がメインの仕事スタイルです。気持ちも切り替えて、法事を終えたら休むようにした方が、平日の仕事のパフォーマンスも上がるのではと思うのですが、早寝というのが出来ず、どうしても何か手を動かしたくなってしまいます。

特にパソコンに向かっている時間は好きなんですよね、それだけで。昔は趣味の一つでした。今は完全に仕事の道具になってしまいましたが、それでも指先だけであれやこれやと動かすことができるということが、相変わらず楽しくて、いつまでも触っていたい。

頭が痛くなったりするので限界が設けられてしまいましたけれどもね。斜視に対応したメガネを使うようになってからは、なんとなく頭痛の頻度が減ったようには思いますけれど。頭痛を感じた日、薬を必要とした日、何事もなく調子の良かった日、これらをカレンダーに記録して、明確に振り返れるようにした方がさらなる改善の糸口にもなるのだろうと考えるのですが、うまく実現できません。

いつも使っているスマホのカレンダーに記録すればいいのですが、予定が見にくくなるのは嫌です。別のカレンダーアプリを活用すれば出来ることでもありますが、それだと多分記録を忘れます。何かいい方法はないかと思案しているうちに、忘れてしまっていつまでも取りかかれません。悪い癖です。

予定が見にくくなろうがなんだろうが、始めてから改善していくべきですよね。自明なのに、取りかかれない。悪い癖です。

ビデオは完成したと言えるものになりました。大勢の人の前で見せられるものではありませんが、気心の知れた、参加者さんたちになら、見てもらえるぐらいにはなりました。明後日の早朝出発なので、そろそろiPadにデータを入れるなど準備を開始する必要があります。忘れ物がないように、しっかりとね。

Youtubeはすでに学びの場

Youtube創成期からその変遷を傍観者として眺めてきた者として、驚きというか、感慨深いというか、不思議な感覚にとらわれています。

Youtubeにアップロードされた数多ある動画、その中にはくだらないものから面白いもの、楽しいものから役立つものまで千差万別です。中でも教材系というか、何かを学ぼうとした時に見るべき動画が、最近は特に増えているように思います。動画を作るというのはなかなか大変な作業です。それにもかかわらず、個人のアップロードしている、学習に役立つ動画のクオリティがものすごく高くなっていて、もう涙が出るほどありがたい。

今日は子どもたちに「あいうえおフォニックス」というチャンネルを紹介しました。1本2分程度の英語学習教材です。ゲームをやる前に必ず見るようにと言ってみたら、今の所、ちゃんと守っています。

フォニックスとは、発音の学習を中心に行う学習方法のことで、英語圏では幼稚園とか小学生低学年の子どもたちが使うようです。日本人がひらがなをまず読めるように学習するように、まずはアルファベットの発音をしっかりと覚えるんだそうです。そうすることで、単語が聞き取れるし、読めるようになる、と。日本語みたいにひらがな一文字に確固たる発音が割り当てられているのと違い、アルファベットの組み合わせで発音が違ってきますから、綴りと発音を一致させないと読めないし喋れない、ということなんですよね。

そんなわけで、私も混ざって勉強できるように、子どもたちに半強制のような感じで見せています。Youtube見る前に流れるCMを見るような感覚ですよ。でも楽しそうに、一緒になって発音していますよ。アニメになっているので、馴染みやすいのでしょう。

Youtubeからいきなり見ると訳がわからないと思いますので、ホームページからご覧になるといいんじゃないでしょうか。すでに喋れる人には不要でしょうけれど、勉強してもどうしても聞き取れない、という人には藁になると思います。私と一緒にもう一度英語を頑張って見ませんか?

さらに。昨日から西国の札所巡りの訪問する予定カ所の紹介ビデオに行き詰まっていたのですが、そちらも細かなテクニックを紹介してくれるチャンネルを見つけました。

Yusuke Okawaさんという方が運営されていますが、プロの映像クリエーターが、いろんなテクニックを惜しげも無く紹介してくれています。Premiereの機能についても紹介があって、早速それを使ってビデオ編集に取り掛かりました。おかげでなんとか手詰まり感から脱出できそうです。

Youtubeを眺めているだけで、英語教材は見つけられたし、仕事も進んだし、良いことだらけ。面白ビデオをぼうっと眺めて無駄に時間を消費するイメージのあったYoutubeですが、ちゃんと自分の糧になるものを得られることもあります。もっとも、画面右側に表示されるおすすめ動画をどんどん見ていくと、やっぱりあっという間に時間が消費されていくんですけれど…

そこだけ気をつけて、昔パソコン雑誌を隅々まで読み漁って知識を身につけたように、気になる情報を見せてくれそうなYoutube動画を漁りまくるのも、たまには良いなと感じます。Youtube見て遊んでるんじゃないんですよ、知識や発想を探し求めてるんですよ!

ひらめきの神様が降りてこない

昨日給料日だったので、金融機関に各種引き落としに備えた入金に出かけました。本日の外出は、その一度きり。約1時間。他の時間はビデオ編集と洗濯物たたむぐらいで、ビデオ編集に割いた割合はかなり高いのですが、その間何をしていたかというと、画面を眺めていたというのが正直なところ。

昨日ある程度形になったものの、素人づくりであるとしても満足できるレベルになく、なんとか見ていてちょっとは楽しい気持ちになれるものにしたいのですが、全然閃きません。ただただ編集ソフトPremiereの画面を眺めているだけ。

本番の時の映像を使っているため、第二回目以降の下見から取り入れた隣寺和尚による寺院名を変なポーズとともに大きな声で読み上げるシーンもありませんから、笑いの要素を加えるのは大変難しくなっています。でも何かこう、一つスパイスが欲しい。そう思うのですが。

無ければ作り出してしまえば良いのですし、CG加工するための有名ソフトも、年間契約で使い放題になっている中に存在していますが、起動さえしてことがないので、使い方を理解するのに膨大な時間がかかることは想像に難くありません。Premiereだって、同じ内容のビデオだったらなんとか編集できる、という程度にしか使い方が分かっていませんからね。機能が多すぎて、やりたいことがあってもどう操作して良いのかなかなか分からないのです。調べるのにその都度時間がかかってしまって。

一連のソフトを使いこなすための専門学校もあるので、いつか入学してみたいんですけれどね。基本は通信教育だったと思うので、不可能な話ではないと思いますが、手に職つけて、ほそぼそと仕事を請け負って、お寺の収入が無い時にも食べるのに困らないようにしたいんですよ。

まさに今、そういう事態になっているので、すでに手遅れの感はあります。

先行きの不安をごまかしつつ、ひらめきの神様の降臨を待つためにも、Youtubeに上がっている映像でも眺めようかなぁ。Premiereの画面を見ているだけよりは、刺激になるはず…でも、横から見ると遊んでいるようにしか見えないのが困ります。

映像編集は難しい…

引き続き札所巡り用の映像編集を続けているのですが、今日はひょんなことで1時間ほどを消費しました。BGMをつけようと思って、Youtubeの提供しているフリー素材をダウンロードしたのですが、これをPremiereのタイムラインに配置したら、音が変なのです。ずれてるというか、飛んでるというか。

なぜだか分からずしばらく調査をして、サンプリングレートが映像同じ48KHzじゃないのがいけないんじゃないかという情報を見つけて変換してみたのですが結局変化無し。

ふと思い立ってYoutubeから再ダウンロードしたら、何事も無かったかのように音が鳴ったのでした。

そこに至るまでには、当然再生ソフトでちゃんと聞けることも確認していましたし、Premiereのバグなのかと以前のビデオに使ったBGMを貼り付けて問題無いことを確認したり。なにゆえ再ダウンロードしただけでうまくいったのかさっぱり分からないのですが、そういうこともあるんだと記憶して、今後はすぐに試すようにしようと思います。

そんな具合で目的のビデオは形になってきました。ただ、今までのものと比べるとやっつけ感がありありとしていて、このまま人目にさらすのはいかがなものかというレベルにとどまっています。幸い、突発の仕事も発生しない近頃ですので、もう少し手を入れてみようかと、今日のところは考えています。