書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

入出の夏祭り

夏祭りです。お神輿が出ます。ワッショイワッショイです。

入出の中を東中西の三つに分け、それぞれに祭典支部があります。三基のお神輿が出て若者が頑張っていたのですが、ありきたりな事情で一基だけの運行となり今年で3年目。三つの支部が協力して運行しています。

正太寺のある東部の支部長が同級生なので、一緒に担ごうという思いも無かったわけではないのですが、肩痛くなりそうだし、お盆前に痛めるのは辛いし、まあそこまでは求められていないだろうという勝手な思いも同時に持っていました。

改めて冷静になって考えると、お神輿とは、神様を担ぐわけです。入出のお祭りは神事という側面もありますが、地域行事という側面を大きく持っているので、信仰に関わらず参加できる雰囲気があります。が、住職の肩書を持つものが神様を担ぐというのはさすがに距離を置いた方がいいのではないかな、と思い至りました。

見る人によっては、複雑な思いを持つかもしれません。屋台を運行する秋祭りでは、「おっさまが祭りに参加してくれた」と喜んでくださる方も多いですが、お神輿の場合はどうだろうかと。お神輿を担ぐというのは、あまりに直接的ではなかろうか、と。

神仏習合は実は大変優れた宗教の受け入れ方だと思っていますが、とはいえ、住職がお神輿はさすがにちょっと控えた方が各方面収まりがいいと結論づけて、同級生にはそんな説明をして、理解してもらいました。そんなに気にしなくていいんじゃない?とは言ってもらいましたけれども。

それと同時に、PTAのお仕事で、お神輿の最終盤の時間帯から、補導に歩きました。入出ではお祭りだからと言って子ども達が非行のような行為に走るということもないわけですが、一応行うんです。今年に関しては、それもあってお祭りに参加はできないのでした。

でも、補導の為に祭典本部に集合したら、知った顔ばかりで盛り上がっていて、ちょっと早めに行ったのが大正解だと思いながら、大変楽しい時を過ごせました。やっぱり、お祭りは楽しいです。

家具購入計画

お寺の客間を、椅子席にしようと計画しています。今はコタツにもなる150cm x 90cmぐらいの机を使っています。座布団と組み合わせて、いかにもな感じの客間です。8畳間に可搬式の床の間を設置し、法衣などもかけてありますから、お寺の客間としてはかなり手狭ではあります。

手狭なのは致し方ないとして、お檀家さんの中でも膝を痛めて正座が難しい方が増えてきました。法事に集まれば、どのご親族でも一人二人は後ろで椅子やソファーに腰掛けて、という光景が当たり前です。

一般のご家庭で、お客さん全員分の椅子を用意するというのは無理な話ですが、お寺ではなるべく多くの方が椅子に座れるようにと構想は練っています。背もたれのないタイプであれば、いずれなんとかなりそうです。使わない時の収納場所がないので、常に本堂に出しっぱなしにはなりますが。

そんな構想の一環で、客間に椅子とテーブルを、と考えています。費用はこちらの方が圧倒的に安いので、先行して取り組むことになりそうですけれど。

畳のお部屋ですから、なるべく痛めないように脚に工夫のあるテーブルと椅子を探しています。今の所は、みのはんさんの製品かなぁ、と。お料理屋さんが畳の部屋へテーブル席を設ける際によく使われていますし、お寺さんでの導入事例も多いです。だいたいみのはんさんのものだと思いますよ。

でもよくよく考えたら、今使っているのもコタツですから、脚の跡が付いています。かなり軽量な机なのでいいのかもしれませんけれど、多少畳が凹むのを気にしないのであれば、ニトリとかにある普通のテーブルでもいいのかな、とも思います。

お値段かなり下げられますしね。ただ、見た目は重要ですよ。若夫婦の新居のダイニング、のイメージではお檀家さん受けが良くないと思います。

ずいぶん長いこと構想を練っていますが、引き続き、練りに練っておこうと思います。

苦手な仕事は封筒詰め

業界用語で「発送作務」と言います。作務とは、修行における掃除などの作業を意味します。発送作業のことをお寺っぽく言い換えたのが、発送作務。古くからある言葉ではないように思います。

お便りを作るのも苦手ですが、それを封筒に詰める作業も苦手です。お便りは文才に関わる部分。駄文を無制限に書くのは好きですが、お便りはA4一枚に収めなくてはならないことが多いです。それでいて、行間を広めに設けて、字のサイズも大きくし、なるべく読みやすくしなくてはなりません。短めな言葉が必要になります。得意な駄作文とは逆方向。

封筒に詰めるのは、単純作業。これもまた苦手。肩も凝る。多くの場合、A4に印刷したものを三つ折りにしなくてはなりません。ただ、ここ数年は、A4三つ折り専用の機械を買って、だいぶ楽になりました。3万円ほどの機械ですが、十分に元は取ったと思えるほどの大活躍。

そして封筒に詰める。宛名印刷はプリンターの進化のおかげで、封筒に直接印刷が高速でできるようになりました。お寺ではリコー、宗務所ではキャノンのコピー機やレーザープリンターを使っていますが、高速かつ安定して綺麗なのはリコー。キャノンはすこーしだけシワが入ることがあります。

ただ、リコーはトナーのノリが悪いことがあります。どこかで設定をミスっているのか。普段は絶好調ですから、用紙の選択が封筒になっていない時があるのかもしれません。

機械化によってだいぶ楽ができるようになったものの、封筒にお便りを入れる作業は変わらず手作業です。入れて入れて入れて入れて。全部入ったら今度は封をしなくては。シール付きの封筒を使ってますが、それでも数が多いと大変です。

ようやく全てが整い、郵便局へ持っていきます。田舎の郵便局では、料金後納印は用いません。窓口へ持っていくと、局員さんが後から切手を貼って出してくれます。すごい助かります。もっとも、局員さんに取ってもメリットがあるわけですけれど、それはわざわざ言いふらすことでもないので。悪いことではありませんよ。

切手といえば、最近はシール式の切手があるんですね。あれは便利ですね。切り離すのに失敗して切手の隅が欠けてしまうこともありません。安心です。もう全部シール式に移行すればいいのに。

というわけで、今日はこういう苦手な仕事をしたのでした。何度やっても苦手です。今月はお盆のお便りを出さなくてはならないので、これからまだまだ発送作務があります。肩こりが辛くなりそうです。

ちょっと宗務所へ

お盆休み中ではありますが、ちょっと宗務所へ行ってきました。宅配便などの不在票が入っていないか、点検です。営業所での取り置きは大抵4日間。返送されてしまっては面倒ですから。

行ってみると、不在票はありませんでした。宗務庁から書類が来ていたので、念のためと思って点検すると、締め切りが近いアンケートが入っていました。

宗務庁の庁内システムの再構築に関するアンケートです。庁内システムの一部には宗務所からもアクセスできます。宗務庁に書類を送るために点検する際にとても重要になります。

このアンケート。封筒の消印は確認して来ませんでしたが、6日以降に到着しています。7日宗務所へ行っていますが、その時は郵便の確認してないんですよ。他の用事で必死だったので。

そして締め切りが18日。お盆休み中に到着し、お盆休み中に締め切りが来るというパターンです。宗務庁は13、14日と休みだけのようですが、各地の宗務所は事情によって様々です。この時期にこうした書類を送ってよこすなら、期間を長くとるとか、早めに送るとか、もうちょっとなんとかなりそうなものを…

だからメールでやりとりしましょうって提案もしてるんですけどね。そうすればどこにいても確認できますから。

ともかく、自分の仕事に大きく関わる部分でしたので、アンケートに答えました。一箇所、職員全員の意見を知りたい項目があったので、職員で使ってるFacebook Messengerのグループに投稿して、今は待ちの状態です。

Wordのデータを宗務庁から送ってもらったので、返信はいつでもできる状態になりました。最初からメールでくれればいいのに。でも、データ送信を依頼してから応答があるまでは早かったので助かりました。担当者さん、ありがとうございました。

こうしたやりとりから想像するに、宗務庁としてはメール送信で済ませたいんだろうな、ということ。コスト面だけ見てもメリットだらけでデメリットはないですからね。

私が庶務主事の間に、メールに置き換わらないかなぁ。メールじゃなくても、他のシステムでも全然構いません。紙のやりとりは必要最低限にしましょうよ。

今時の家庭学習

小学生の娘が、スマホで撮った写真を印刷したい、と。なんでも、授業で作っている紹介パンフレットに貼り付けるんだとか。

私が娘と同じ年頃だったのは、ちょうど写ルンですが登場した頃ですね。ポラロイドカメラも存在していましたが、我が家にはありませんでした。あれ多分、高級品だったと思う。

写ルンですのおかげで、撮影から現像までの費用はだいぶ安くなりましたね。カメラが千円ぐらいで買えるんですから。それでも、小学生にとっては高額です。

今の子は、親のでもなんでも、とにかくスマホがあれば写真が撮れます。それを印刷するのも簡単です。最近のプリンターメーカーはスマホ用の印刷アプリを出していますから、それを使うだけです。

我が家のようにiPhoneMacだったら、撮ったそばからクラウドに転送され、Macで写真アプリを開けばもうそこに写真があります。あとは好きに印刷すればいい。スマホから印刷するよりは、昔ながらのワークフローなので私ぐらいの年代以降の人には分かりやすいですと思います。

ま、今回、実際にはクラウドの空き容量にまつわる問題のため、すんなりと行かなかったんですけどね。それでも一昔前に比べれば、はるかに簡単になっています。いい時代だ。

そのうちに、写真を印刷することもなくなり、電子データの上で全てが済んでしまう授業をするようになるのでしょうか。そうなると、今何気なく行っているプリンターによる写真の印刷というのも、特殊な技能になってしまうのかもしれませんね。

簡単なおつかいがこなせない雑な性格

月に一度、金融機関へ入金に行きます。受け取った給料を目的別に仕分けして封筒に入れてあるのですが、そのまま封筒に入れっぱなしにして、目的の金額になるまで貯めるものと、口座へ入金して支払いに充てるものに分けられます。

貯めるものは、車の保険、点検費用、年金とか。支払いは毎月引き落とされる生命保険や学校の給食費とか。

メインバンクから引き落とされるので、さすがに入金が遅れたからといってすぐに残高不足にはなりません。ですので、月に一度どこかのタイミングで入金に行くようにしています。

そのタイミングを今日と捉えて、いってきました。ついでに、先延ばしにし続けていた子供達のお年玉も、それぞれの口座へ入金するべく、通帳を持ちました。

意気揚々と出かけて、ATMの前へ立ち、そこでようやく忘れ物に気づきました。お年玉を持ってきていません。あぁ…

とまあ、こんな具合で、特にこの金融機関がらみの用件は、毎回必ず何かしら忘れ物をします。今日はその他お寺のお金の入金もしてきましたが、さすがにこれはちゃんと持って行きました。

その分、お年玉への意識が薄れたんでしょうかねぇ。

入金が遅れたところで利息に大差がつくわけでもないので、焦りはしませんけれど。また後日、子供達の大事なお金ですからね、しっかり預けておきたいと思います。

お祭りが近づいてきました

入出の夏祭りが、もう来週末です。今日、祭典に関係するメンバーが集まる会議が開かれました。運営する祭典本部、各支部では当然以前から打ち合わせが頻繁に行われていたようですが、自治会や警備関係の打ち合わせはこれが最初で最後。昨年までは5月末ごろに開いていましたが、諸事情で今年から当面はこの時期に変更となるようです。

という話が今日の会議の中で出されました。今年の祭典本部長は檀家さんちの長男だし消防団で班長やってくれたしいろいろ付き合いが濃いのですが、はたから見ていても祭典本部長は大変そうです。

頑張れ。

昨年までは消防団が警備を担当するので分団長の肩書きで出席していましたが、今年はPTA会長。例年副会長に出てもらっていたところですが、なんだか忙しそうだったので自分で出ました。現分団長のことも気がかりでしたし。

祭典本部的にはいろいろ不手際はありそうな予感がしますが、それは各協力団体にしても多かれ少なかれ経験するところ。とにかく無事に、それだけが協力団体の願いです。盛り上がるかどうかはその次の話。お祭りですから、いろいろ発生してもおかしくないですからね。

私としてはやはり立場上、小学生がトラブルに巻き込まれないことが一番の関心ごとです。暗くなってから補導に巡回するので、トラブルを未然に防ぐという気合いで臨みたいと思います。